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■マイクロプラスチック、11河川で検出 東京湾や大阪湾に流れ込む河川を調査 [健康ダイジェスト]

 海の生態系への影響が懸念されている小さなプラスチックのごみ「マイクロプラスチック」について、環境調査を行う企業「ピリカ」(東京都渋谷区)が東京湾や大阪湾に流れ込む11の河川を調べたところ、すべての河川から見付かりました。
 マイクロプラスチックは、主に海に流れ出たプラスチックが波の力などで砕けてできると考えられていますが、調査を行っピリカでは、すでに一部は川に流れ込む段階で発生していて実態を解明する必要があるとしています。
 マイクロプラスチックは直径5ミリ以下の小さなプラスチックで、主に海に流れ出たペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品が、波の力や紫外線で細かく砕けてできると考えられていて、有害な化学物質を吸着しやすく、誤って食べた魚や水鳥などに蓄積される影響が懸念されています。
 これについて、ピリカは大学の専門家の協力を得て、東京都の荒川や神奈川県の鶴見川など東京湾や大阪湾に流れ込む11の河川で、2018年5月から調査を行いました。
 3分間に10立方メートルほどの水を吸い込んでネットでこし、残ったゴミなどを調べた結果、いずれの河川からもマイクロプラスチックが見付かりました。東京都と埼玉県を流れる綾瀬川で1立方メートル当たり平均で約9個、大阪府を流れる大川では同19個ありました。
 これらのマイクロプラスチックを分析したところ、およそ2割が人工芝の破片だったほか、農業用の肥料を入れた微細なカプセルとみられるものも確認されたということです。
 ピリカでは、下水処理施設を通らない雨水などに混じってマイクロプラスチックが川に流れ込んでいるとみています。
 代表の小嶌(こじま)不二夫さんは、「川に流れ込む段階で、すでに微細な状態になっているプラスチックが一定量あることがわかった。さまざまな製品が排出源となっている恐れがあり、さらに調査を進めて実態の解明と対策につなげる必要がある」と話しています。

 2018年10月12日(金)

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