■高知県で80歳代男性の新型コロナウイルス感染を確認 秋田県でクルーズ船乗船の60歳代男性が初感染

　高知県は６日夜、県内で新たに男性１人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。高知県内で感染が確認された人は、これで９人となりました。
　新たに感染が確認されたのは、高知県内に住む80歳代の男性。４日に全身のけん怠感などの症状が出て、さらに５日になって軽いせきや呼吸困難などを訴えて医療機関に救急搬送されたということです。
　その際に、微熱や肺炎の症状もみられ、検査の結果、６日に感染が確認されました。症状は、重いということです。
　男性は妻と同居しており、２月13日以降は外出していないということで、これまで県内で感染が確認された人との接触はわかっていないということです。
　これまでに男性と濃厚接触したと考えられるのは、妻と娘、孫の３人だということです。
　県は、男性のこれまでの行動を聞き取るなどして、どのように男性が感染したのか調べることにしています。
　一方、秋田県は６日夜、県内在住者が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。秋田県内での感染確認は、これが初めて。
　感染が確認されたのは秋田市の60歳代の男性で、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していました。
　男性は２月17日、乗船中に１回目の検査を実施したところ、19日に陽性が発覚して、その日の夜に東京都内の医療機関に入院。その後、入院中に２回目、３回目の検査を実施したところ陰性が確認され、28日の胸部レントゲン検査でも異常がなく、同日に退院。
　その日はタクシーで羽田空港近くのホテルに移動して宿泊し、翌29日、飛行機で秋田空港へ戻り、タクシーを利用して自宅に帰宅しました。
　しかし、２回目の検査を実施した22日から14日後の再検査で、６日に陽性と診断されました。男性には現在、せきや熱などの症状はないといいます。
　２月29日に帰宅した以降の男性の行動や濃厚接触者については、県が調査中としています。
　東北地方では、クルーズ船から下船した仙台市の70歳代の男性が２月29日に新型コロナウイルスに感染していることが、すでに確認されています。

　２０２０年３月６日（金）

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