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■新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」、1人分約25万円 日本では患者負担なし [健康ダイジェスト]

 アメリカの医薬品企業ギリアド・サイエンシズは29日、日本政府も承認した新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」の価格を発表しました。患者1人当たりの価格は、先進国の政府向けで2340ドル(約25万円)。レムデシビルは新型コロナウイルスへの効果が最初に確認された治療薬で、今後開発される薬の価格設定の目安になりそうです。
 大半の患者は5日間で薬を6回投与されるため、1回当たりの価格は390ドル。発展途上国の政府向けには、ジェネリック医薬品を製造している企業などと協力し、より低い価格で提供するとしています。ギリアドは商業生産の体制が整う6月末までは、日本など各国に無償で薬を提供しています。7~9月は、生産量のほとんどがアメリカ政府への供給となる見込み。
 レムデシビルは患者の入院日数を平均4日間短くする効果があるものの、死亡率の低下は確認されませんでした。ギリアドは入院日数の短縮で、1人当たり1万2000ドルの価値があるとして、「実際の価値よりもかなり安い価格設定だ」としています。
 これに対し、ワシントンに本拠を置く消費者権利保護団体パブリック・シチズンは、「この薬の開発には多額の税金が投入されている。世界中のだれもが利用できる価格にするため政府が介入すべきだ」と訴えました。
 日本では5月に、人工呼吸器などが必要な重症患者向けに承認されました。新型コロナウイルスは指定感染症のため入院治療費は公費負担となっており、レムデシビルについても患者の費用負担は発生しない見通し。

 2020年6月30日(火)

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