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■ジョンソン・エンド・ジョンソン、コロナワクチン最終治験を一時中断 参加者に原因不明の症状 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは12日、アメリカなどで行っている開発中の新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験(治験)を一時的に中断したことを明らかにしました。
 中断の理由は「臨床試験の参加者に原因不明の症状が出たため」としていますが、具体的にどのような症状が出たのかは明らかにしていません。
 ジョンソン・エンド・ジョンソンは9月から世界各国で最大6万人を対象に、最終段階となる第3段階の臨床試験を始めており、「大規模な臨床試験で重大な有害事象が起きることは珍しいことではない。注意深く医学的な情報を検証して再開の判断を行う」としています。
 今後、独立した委員会がデータをもとにワクチンとの関連を検証し、再開の判断を行うとしています。
 同社のワクチン候補は、アメリカ政府のワクチン開発推進策「ワープスピード作戦」の支援対象で、アメリカ生物医学先端研究開発局の資金援助を受けています。
 ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門として、新型コロナウイルスのワクチンを開発しているヤンセンファーマの日本法人によりますと、日本国内でも9月から臨床試験が行われています。
 20歳から55歳までと、65歳以上の高齢者合わせて250人を対象に、3段階のうち第1段階に当たる試験を行っていましたが、13日から一時的に中断しているということです。
 ヤンセンファーマの日本法人は、「現在、情報を収集中で詳細についてはコメントできない」としています。
 ワクチン開発に詳しい東京大学医科学研究所の石井健教授は、「ワクチンの臨床試験が一時的に中断することは珍しいことではない。中断したことをもって、『ワクチンは危ない』といった過剰な反応が広がることも、避けなければならない。臨床試験の一局面がニュースになること自体が異常な事態で、臨床試験の進み具合に一喜一憂するべきではない」と指摘しています。
 さらに、「ワクチンが開発されても、一般の人たちに行き渡るまでには時間がかかると思われるし、接種によって全く安心とか、元通りの生活に戻ることができるといったわけでもないことは、多くの人が認識していると思う。冷静になって詳細な情報を見極めるべきだ」と話しています。

 2020年10月13日(火)

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