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■ウイルスでがん細胞攻撃、国内初の治療薬が実用化へ 第一三共が開発 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、悪性の脳腫瘍の治療薬として、ウイルスでがん細胞を攻撃する国内で初めての薬を期限付きで承認することを決めました。
 承認が決まったのは、神経膠腫と呼ばれる悪性の脳腫瘍の治療薬として第一三共が東京大学と共同で開発した「テセルパツレブ」です。
 厚労省によりますと、遺伝子の組み換え技術を利用して作ったウイルスを脳の腫瘍に直接投与してがん細胞を攻撃する仕組みで、厚労省の専門家部会は24日、国内の臨床試験(治験)で一定の有効性が認められたなどとして、製造販売を承認することを了承しました。
 ウイルスを使ったがんの治療薬が国内で承認されるのは初めてで、1カ月程度で正式に承認される見通しです。
 治療の対象は脳腫瘍の中でも特に悪性度が高い神経膠腫で、年間の新規患者数は約2400人、5年生存率は10%程度。
 東京大学医科学研究所の治験では、手術、放射線治療、抗がん剤の標準治療を行った後の患者13人に投与したところ、1年後の生存率は92・3%でした。同じ状況で投与された他の抗がん剤の治験で示された34・5%より高くなりました。
 ただし、治験対象者が少数のため、7年間の期限付きでの承認となっており、引き続き有効性などに関するデータを集めていくとしています。

 2021年5月26日(水)




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