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■角膜が濁る眼病にiPS角膜細胞を移植 慶応大が臨床研究を申請 [健康ダイジェスト]

 目の表面にある角膜が濁る眼病の患者にiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞を移植して、視力の回復を目指す世界で初めての臨床研究を慶応大学の研究チームが計画しています。慶応大学内の審査委員会はこの臨床研究計画を5月に了承しており、研究チームは8日、厚生労働省に実施を申請し、今後、認められれば移植を行いたいとしています。
 臨床研究を計画しているのは、慶応大学の榛村重人准教授らの研究チームです。
 計画では、角膜の中にある細胞が減ることで角膜が白く濁り、視力が低下する「水疱性角膜症」という重い眼病の患者に、他人のiPS細胞から作った角膜の細胞およそ80万個を移植して、視力の回復を目指すとしています。
 水疱性角膜症の根本的な治療は角膜移植しかありませんが、研究チームによりますと、およそ1万人が移植を待っているのに対し、この眼病で角膜移植を受けているのは年間およそ2000人で、提供が不足しているということです。
 研究チームは、厚労省の審査で認められれば重い症状の患者3人に移植したいとしており、1年間かけて安全性などを確認するとしています。
 榛村准教授は、「角膜の移植を1年以上待つケースも多い。iPS細胞を生かすことで角膜の提供に依存せずに治療できるようにしたい」と話しています。

 2021年6月15日(火)




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