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■台湾、108日ぶりに新型コロナの新規域内感染者ゼロ [健康ダイジェスト]

 台湾の蔡英文政権は25日、新型コロナウイルスの新たな域内感染者がゼロだったと発表しました。新規の域内感染者がいなくなったのは5月9日以来、108日ぶり。
 5月から6月には1日500人前後に上ったものの、抑止策を徹底し、8月12日以降は2週間連続で感染者を1ケタに抑え込んでいました。
 政権の新型コロナ対策本部トップを務める陳時中衛生福利部長(厚生労働相に相当)は25日の定例会見で、「この2週間は(感染状況の)重要な観察期間だった。このまま抑え込めることを願っている」と述べました。一方で、「台湾の外ではまだ感染が続いている」とし、警戒を緩めぬよう呼び掛けました。
 台湾の8月24日時点での累計の域内感染者数は1万4507人、死者821人。対策本部の発表では、昨年から今年4月末で累計の域内感染者は87人でした。
 イギリスに由来するアルファ型変異ウイルスの流入による、5月以降の流行拡大を受け、政権は外出時のマスク着用の義務化や、1カ所に集まる人数の制限、違反者には過料を科す飲食店の店内飲食の停止、接待を伴うスナックなどの営業停止、学校の対面授業の停止、居留証がない外国人の入境停止などを実施。徹底して人と人の接触を減らすとともに、検査数を増やして感染者の把握・隔離を進め、3カ月余りで流行を抑え込みました。
 また、感染者の減少を受け、8月には学位取得目的や、当局の奨学金を得た留学生の受け入れを再開しましたが、語学修習目的の留学生の入境禁止は維持しています。陳衛生福利部長は、「台湾の内部の流行抑止措置はできるだけ緩めたいが、水際管理はまだ続ける」としました。
 当局によりますと、8月19日までの1週間に感染が確認された海外からの入境者のうち、ウイルスの遺伝子配列が判明した12例は、すべて感染力が強いインド由来のデルタ型変異ウイルスだったということです。
 このため当局は、空港から隔離施設に向かう人に認めている自家用車の使用を27日から禁止して、専用の車両に乗るよう義務付けるなど、水際対策を一層、強化することにしています。
 こうした慎重姿勢の背景には、台湾のワクチン不足があります。8月23日から国内で独自開発したワクチン接種が始まったものの、欧米製ワクチンを合わせた接種数は約2350万人の人口の約4割にとどまっています。

 2021年8月25日(水)




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