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■新型コロナ入院患者、5割は退院1年後も何らかの後遺症 中国の新研究  [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス感染症で入院した患者の約5割が、退院から1年がたっても倦怠(けんたい)感や息切れなどに苦しんでいることが、新型ウイルスの長期的な健康被害に対する理解を深めることを目的とした中国の医学科学院などのチームの新研究で明らかになりました。
 この新型コロナウイルス感染症の後遺症に関するこれまでで最大規模の研究結果は27日、イギリスの医学誌「ランセット」に発表されました。
 これによると、新型コロナウイルス感染症で入院した患者の約半数に、退院の1年後も何らかの後遺症がみられました。最も頻度の高い症状は、倦怠感か筋力低下でした。また、3人に1人に、陽性と診断されてから1年後も息切れがみられました。重症化した患者の場合、こうした症状を訴える人の割合はさらに高くなりました。不眠、脱毛、嗅覚障害などの症状もみられました。
 ランセット誌は論説で、「治療法が確立されておらず、リハビリテーションの指針さえない新型コロナウイルス感染症の後遺症は、日常生活や仕事への復帰に影響を及ぼす」と指摘し、「この研究によると、多くの患者の場合、新型コロナウイルス感染症からの完全な回復には1年以上かかる」としています。
 研究では、新型コロナウイルス感染症が最初に確認された中国湖北省武漢市で、2020年1~5月に新型コロナウイルス感染症の治療を経て退院した49~67歳の約1300人を追跡調査しました。 
 何らかの後遺症を訴える患者の割合は、半年後は68%でしたが、1年後には49%に減少しました。しかし、息切れについてみると、半年後は26%でしたが、1年後は30%に増加しました。
 また、女性は男性と比較して、倦怠感や持続的な筋力低下を訴える事例が43%多く、不安やうつ病と診断される事例は2倍多くなりました。
 新型コロナウイルス感染症と診断される前に仕事をしていた患者の88%は、1年後には仕事復帰していました。
 新型コロナウイルス感染症では、これまでに世界で2億1400万人が感染し、400万人以上が死亡しました。

 2021年8月27日(金)




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