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■中外製薬、国内でコロナ肺炎の治療薬を承認申請 関節リウマチ薬を転用 [健康ダイジェスト]

 製薬大手の中外製薬は13日、販売する関節リウマチの点滴薬「アクテムラ」について、新型コロナウイルスの重症肺炎患者向けに使えるよう、厚生労働省に承認を申請したと発表しました。アクテムラはすでに海外で新型コロナ向けに実用化されており、国内でも承認されれば治療の選択肢が広がります。
 新たに新型コロナ向けの適応拡大で承認を申請した同薬は、抗体医薬品として関節リウマチなどの治療に使われます。中外製薬の自社開発薬で、2021年12月期の売上収益(国際会計基準)の見通しは国内外の合計で1452億円。連結全体(9700億円)の約15%を占める主力薬の一つ。
 アクテムラは肺炎患者の過剰な免疫反応を抑える効果が期待されており、海外で重症のコロナ患者向けに投与が進んでいます。コロナ患者を対象に行われた国内外の臨床試験では、人工呼吸器などを必要とする重症患者の回復を早め、死亡リスクを下げる効果があったとしています。
 アメリカでは6月、食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を取得しました。ヨーロッパでも今月、ヨーロッパ連合(EU)のヨーロッパ委員会から承認が発表されました。世界保健機関(WHO)も、アクテムラの利用を推奨しています。
 現状、国内で承認を取得した新型コロナ向けの治療薬は、アメリカのギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」や、アメリカのイーライ・リリーのリウマチ薬「バリシチニブ」など5種類。アクテムラが承認されれば、治療の幅が広がります。
 中外製薬はアクテムラのほか、同社親会社のスイス・ロシュとアメリカのリジェネロン・ファーマシューティカルズが共同開発した新型コロナ治療の抗体カクテル療法「ロナプリーブ」を国内向けに販売しています。厚労省によると、12月時点で約3万7000人の患者が同薬を利用しました。

 2021年12月14日(火)




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