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■昨年の梅毒感染者、過去最多の7873人 2年ぶりに増加 [健康ダイジェスト]

 性感染症の「梅毒」の感染拡大が続いており、国立感染症研究所によると、2021年の全国の梅毒感染者は7873人(速報値)で、現在の調査方法となった1999年以降で最多となりました。コロナ禍でインフルエンザなどの感染者が減る一方で梅毒が広がる理由について、専門家はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じた不特定多数との性交渉の増加などを挙げています。
 梅毒は、主に性的な接触により、性器や口、肛門などの粘膜や皮膚の小さな傷口から感染します。典型的な初期症状は皮膚のしこりや潰瘍で、ほかにも多様な症状があります。症状が治まっても治癒したわけではなく、放置すると心臓や脳に障害が起きることもあります。
 戦後は20万人以上の感染者がいたとされます。治療薬(抗菌薬)の普及で感染者数は激減したものの、2010年代以降に急増。2018年に1999年以降で最多の6923人になった後、2019年は6642人、2020年は5784人と減ったものの、2021年は7873人と再び増えました。
 男性は20~50歳代前半、女性は20歳代が多くなっています。増加に転じた当初は海外からの持ち込みも指摘されましたが、現在は日本人同士で感染が広がっている状況といいます。
 大阪健康安全基盤研究所の川畑拓也・ウイルス課主幹研究員は明確な理由は不明としながらも、「SNSを通じた出会いの増加や性風俗サービスの多様化のほか、流行の拡大を受け、梅毒を疑って積極的に検査する医師が増えているのかもしれない」と語っています。
 梅毒の検査は、血液を採取するだけで簡単に受けられます。男性は泌尿器科や皮膚科、女性は婦人科・産婦人科で受けることが可能です。また、自治体の保健所・保健センターの多くで、エイズウイルス(HIV)の無料匿名検査と同時に受けられます。

 2022年2月16日(水)




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