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■ブラジルで1人、スペインで2人のサル痘死者 アフリカ以外で初 [健康ダイジェスト]

 ブラジル保健省は29日、南東部ミナスジェライス州ベロオリゾンテでウイルス感染症「サル痘」にかかった男性が死亡したと明らかにしました。スペイン保健省も29日、国内で初めて死者が出たと発表し、30日には死者が2人になったと明らかにしました。今年のサル痘の感染拡大で、アフリカ以外で死亡例が確認されるのは初めてとみられます。
 ブラジルで死亡したのは41歳の男性。ブラジル保健省によると、男性はもともと悪性リンパ腫を患い、免疫不全を抱えていたといいます。ミナスジェライス州内の病院に入院しており、28日に亡くなりました。
 ミナスジェライス州保健省は、男性がサル痘以外の「深刻な症状のために病院で治療中だった」旨を発表。州保健長官は「住民にパニックが広がらないよう、重篤な併存症があったことを強調しておきたい」と述べ、男性ががんの治療中だったこと、サル痘の死亡率は「非常に低い」ことを付け加えました。
 ブラジル保健省によると、同国では南東部のサンパウロ州とリオデジャネイロ州を中心に、1066人のサル痘感染者が記録されています。
 一方、スペイン保健省は死者の情報を明らかにしていません。スペインは今回、最も被害が大きい国の1つで、保健緊急警報調整局によると、これまでに4298人のサル痘感染者が確認されています。
 世界保健機関(WHO)は27日、今年に入って78カ国で1万8000人以上の感染が報告されたと明らかにしました。アフリカでは5人の死亡が確認されていました。

 2022年7月30日(土)

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