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■気管支ぜんそくの診断、血液中の分泌物質検査で高精度に 大阪大が発表 [健康ダイジェスト]

 血液に含まれる分泌物質内の「ガレクチン10」と呼ばれるタンパク質が、気管支ぜんそくの診断や進行の予測に活用できることを確認したと、大阪大などの研究チームが発表しました。従来の診断方法より精度が高まるといい、数年後の実用化を目指すとしています。論文が国際医学誌に掲載されました。
 気管支ぜんそくは空気の通り道である気管支が慢性的に炎症を繰り返すことで狭くなり、呼吸困難などの発作が生じる病気。世界保健機関(WHO)などによると、世界の患者数は2億62000万人、国内では推定で1000万人とされます。血中の白血球の一部「好酸球」の量などで診断しているものの、肺の機能が低下する「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」との区別が難しいなどの課題がありました。
 大阪大の武田吉人准教授らは、採血で得る血液中の分泌物質「エクソソーム(細胞外小胞)」が体内の情報を伝達している役割に着目。エクソソームを解析し、含まれる約3000種類のタンパク質とぜんそくとの関連を調べました。
 その結果、炎症などにかかわるタンパク質のガレクチン10の量が増えると、ぜんそくの傾向が強いことを確認。診断の精度を調べると、好酸球の73%に対して80%に高まったといいます。
 気管支ぜんそくに詳しい佐野博幸・近畿大教授は、「重要な研究だ。ガレクチン10の量
に応じて適切な薬が選べるようになれば、治療の効率化につながる」と話しています。

 2024年4月8日(月)

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