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■梅毒の患者、全国で3728人に上る 増加ペースは過去19年間で最速 [健康ダイジェスト]

 性感染症の「梅毒」について、全国の医療機関から今年報告された患者の数は9月3日までに約3700人と、最近19年間でこの時期としては最も多くなっていることがわかりました。専門の医師は「薬で治るので気になる症状があれば速やかに受診してほしい」と呼び掛けています。
 梅毒は、性的な接触などによって起きる細菌性の感染症で、早期に抗生物質などで治療すれば治ります。しかし、発疹などの症状を長年、放置していると血管の大動脈が破裂したり、神経がまひして体が思うように動かなくなる恐れがあるほか、妊娠中の母親が感染すると、死産や子供に重い障害が残る可能性もあります。
 国立感染症研究所によりますと、今年に入って9月3日までに全国の医療機関から報告された梅毒の患者数は3728人に上ることが、明らかになりました。
 現在の方法で統計を取り始めた1999年以降の19年間では、患者数が最も多かった昨年の同時期を約850人上回り、最も多くなっています。都道府県別にみると、東京都が1185人と最も多く、次いで大阪府が497人、愛知県が208人、神奈川県が207人、福岡県が170人、埼玉県が139人、兵庫県が128人、岡山県が103人などとなっています。
 梅毒の年間の患者数は、1945年から1954年には20万人が報告され、症状が進行して死亡するケースも少なくありませんでしたが、抗生物質のペニシリンの普及とともに減少傾向を示し、1997年には500人程度になりました。こうした状況は10年以上続いたものの、2011年ころから再び増加に転じ、2013年に1228人と1000人を超え、2015年には2690人、2016年は4559人と大幅に増えています。
 梅毒に詳しい、プライベートケアクリニック東京の尾上泰彦医師は、「ここ数年梅毒の患者が増えているが、今年はさらに多くの人が診察に訪れていて、その多くが梅毒とわかり、治療を行っている。患者の比率は男性がおよそ7割程度で女性は3割程度だが、最近は20歳代の若い女性に増えているのが特徴で、原因ははっきりしていないが不特定多数の人物との性行為が感染のリスクを高めていると考えられる。薬の治療で治るので気になる症状があれば、早めに受診してほしい」と話しています。
 感染を防ぐためには不特定多数の人と性的な接触をしないほか、感染していないか検査を受けることやコンドームを正しく使うなどして予防することが大切だとされています。

 2017年9月14日(木)

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■資生堂、アイライナー2度目の自主回収 プラスチック破片の混入で販売中止に [健康ダイジェスト]

 大手化粧品メーカーの資生堂は13日、目元に化粧をする際に使う「アイライナー」の一部の商品で、芯の部分にプラスチックの破片が混入した商品が見付かり、使用するとけがをする恐れがあるとして、約40万本を自主回収すると発表しました。
 資生堂が自主回収するのは、目元に化粧をする際に使うアイライナー「インテグレート キラーウインクジェルライナー」。
 会社によりますと、今年7月と8月、購入した人から連絡があり、一部の商品で目元に線を描く芯の部分にプラスチックの破片が混入したものがあることがわかりました。
 資生堂は2月にも、同じ商品で不良品が発覚。自主回収して商品交換を進めてきましたが、すでに交換した商品にも欠陥の恐れがあります。
 このため、交換ずみの商品を含め、2011年9月21日以降に販売したすべての商品約40万本を自主回収し、購入した顧客に代金を返却することを決めました。今後、この商品の製造と販売も中止するとしています。
 資生堂によると、生産委託先のドイツの工場で芯の部分を詰める際、加工する機械と本体のプラスチック部分が接触してプラスチックが削れ、芯の部分に混入しました。今のところ健康被害は報告されていませんが、使用すると目の周りにけがをする恐れがあるといいます。
 資生堂は、「多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントしています。
 回収はホームページでは13日から、電話では14日午前9時から受け付けます。電話番号は0120ー636ー087です。

 2017年9月14日(木)

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■総菜店の炒め物を食べた東京都の3歳女児死亡 O157問題の系列店で購入 [健康ダイジェスト]

 群馬県と埼玉県にある総菜店で販売された総菜を食べた人から相次いでO157が検出された問題で、前橋市の同じ系列店で購入したタケノコやエビの炒め物などを食べた東京都の3歳の女児からO157が検出され、死亡していたことがわかりました。
 一連の問題で死者が出たのは初めてで、前橋市保健所は、今回の総菜は加熱されていたことなどから、不特定多数が利用する店内で販売中にO157が混入し、2次的に感染した可能性があるという見解を示しました。
 8月、群馬県と埼玉県にある総菜店「でりしゃす」の4つの店舗で加工販売されたポテトサラダやコールスローサラダなどを食べた23人が腹痛などを訴え、このうち20人から腸管出血性大腸菌O157が検出されました。
 このうち、前橋市の六供(ろっく)店では、これまでにポテトサラダ、コールスローサラダ、マリネなど数種のサラダ類を食べた9人からO157が検出されていましたが、前橋市によりますと、新たにこの店の総菜を食べた東京都内の3歳の女児からO157が検出され、死亡していたことがわかりました。
 前橋市によりますと、女児が食べたのはタケノコやエビの炒め物など加熱した総菜で、ポテトサラダなどのサラダ類は食べていないということです。
 また、ほかの患者と同様に、8月11日に販売されたものをその日に食べ、その後、体調の異常を訴えて、O157による溶血性尿毒症症候群を発症し、9月8日に東京都内の病院で死亡したということです。
 厚生労働省によりますと、女児から検出されたO157の遺伝子の型は、一連の問題でこれまでに感染した人たちから検出された「VT2」と呼ばれるベロ毒素を出すタイプの一種の型と一致したということです。
 前橋市保健所の渡邉直行所長は、「この店では、消費者が好きなものを好きな量、自分で取り分けるスタイルで、不特定多数が利用する。食の安全のためにより適切な対応が求められる」と述べました。
 前橋市保健所は、女児の親戚で同じ総菜を食べた前橋市の60歳代の女性も感染したことを明らかにし、一連の問題で感染した人は、亡くなった女児を含め22人となりました。
 食中毒に詳しい東京医科大学の中村明子兼任教授は、「O157は、感染した時の菌の量によって症状が出るまでの時間が異なることは十分にあり得る。今回、死亡した女の子は東京都に住んでいて、発生の時期が夏休みということで人の動きが多い時期であったことも、一連の食中毒との関連がわかるまで時間がかかった原因になったのではないか」と分析し、「店側は、客が使うトングを1回ごとに交換できるようにしておくことや、特に夏の時期はあらかじめパック詰めにするなどの対策も考えてほしい。また、消費者は食品に何らかの菌があることも常に考慮して購入したらすぐに冷蔵庫に入れるほか速やかに食べきることを勧めたい」と指摘しています。
 厚生労働省によりますと、全国の自治体から報告のあったO157の感染者は、9月3日までに合わせて1320人に上っています。8月は感染者が特に多く、8月20日までの1週間で193人、8月27日までの1週間で203人に上っています。
 9月に入って感染者は減少していますが、O157に感染した東京都内の3歳の女児が死亡したことを受けて、厚労省は13日、全国の自治体に通知を出し、感染への注意を広く呼び掛けるよう求めました。

 2017年9月14日(木)

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