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■病気 蜂巣炎(眼窩蜂窩織炎) [病気(ほ)]

[フリーダイヤル]目のくぼみへ細菌が入り、眼球に起こる急性の炎症
 蜂巣(ほうそう)炎とは、目のくぼみに入っている眼球に起こる急性の炎症。眼窩蜂窩織(がんかほうかしき)炎、眼窩蜂巣炎とも呼ばれます。
 眼球は、筋肉や脂肪組織に包まれて、骨で取り囲まれた目のくぼみである眼窩内に入っています。この眼窩内に病原菌が侵入すると、眼球の周囲や後部が脂肪組織を中心として強い炎症を起こし、化膿(かのう)した状態になります。急性の細菌感染症であり、起炎菌としては黄色ブドウ球菌が多いと見なされています。
 最も多い原因は、副鼻腔(びくう)からの蓄膿(ちくのう)症などの炎症の波及です。次いで多いのは、耳や歯の化膿性炎症の波及です。そのほか、ものもらいや涙嚢(るいのう)炎など目の周辺の炎症、外傷によって刺さった眼窩内異物が原因となる場合もあります。
 急に目が赤くなり、まぶたもはれて赤くなり、強い痛みを伴います。まぶたを触るとより痛く、時には眼球が後ろから押されるように飛び出し、眼球の動きも障害されます。重い場合には、炎症が眼球の周囲や後部から眼球内に波及し、視力障害が生じたり、 物が二重に見える複視が生じたりすることもあります。
 全身的には発熱、全身倦怠(けんたい)感、頭痛、吐き気などの症状がみられます。まれに、髄膜炎、海綿静脈洞血栓症を引き起こすので、油断できません。
[フリーダイヤル]蜂巣炎の検査と診断と治療
 外傷によって細菌が付着した異物が刺さった時はもちろんですが、目やまぶたが赤くなって激痛を伴っている時は、入院も覚悟して早急に眼科を受診します。手遅れになると、生命の危険が生じるケースもあります。
 専門の医師は、目を見ただけである程度の診断は可能ですが、まず急性結膜炎と区別します。視力を測定し、次には、眼球内に炎症が波及していないかを観察する細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査を暗室で行います。
 緊急にCT、MRIなどの画像撮影も行い、眼窩内の病状を把握すると同時に、副鼻腔などの状態をチェックして炎症の原因となった細菌がわかれば、薬剤に対する感受性検査を行います。
 蜂巣炎の治療では、点滴などで全身的に大量の広域抗菌剤の投与を行います。黄色ブドウ球菌などの起炎菌が特定された場合は、感受性のある抗菌剤を用います。切開して膿(うみ)を出すこともあります。周囲の副鼻腔、耳、歯などの炎症が原因の時は、それぞれの専門医に治療を依頼し、原因となる疾患の除去を図ります。

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■病気 勃起障害(ED) [病気(ほ)]



[トイレ]精神的、ないし身体的な原因で満足な性行為が行えない状態
 勃起(ぼっき)障害とは、性的な刺激を受けても、陰茎の形や大きさが不足したり、勃起を射精時まで維持できなかったりして、満足な性行為が行えない状態。勃起不全、ED(Erectile Dysfunction)、インポテンツ(性交不能症)とも呼ばれます。
 男性の陰茎の内部の中心には、スポンジのような構造をした左右一対の陰茎海綿体があり、この海綿体が硬く膨張して勃起は起こります。平静時には、陰茎は委縮と勃起の中間の状態にあります。活動の神経である交感神経系のシグナルと、リラックスの神経である副交感神経系のシグナルの両方が、互いに作用していることによります。
 性的な刺激を受けた場合や、性的なことを想像した場合に大脳皮質が興奮すると、その信号が脊髄(せきずい)や末梢(まっしょう)神経を通って、陰茎海綿体神経に伝達されます。一酸化窒素が分泌され、さらにグアノシン一リン酸(サイクリックGMP)が合成されて、陰茎海綿体にある平滑筋が緩みます。このために、血液が一気に海綿体へと流入します。
 すると、陰茎海綿体を覆っている白膜が引き伸ばされ、静脈を圧迫して血液の出口をふさぐために、流入した血液が海綿体中に閉じ込められた状態になって、陰茎が性行為に適当な硬さに硬直して、勃起が完成します。これらの流れのうちどこかに異常が起こった状態が、勃起障害です。
 勃起障害は心因性(機能性)の障害と、身体的(器質性)の障害に大別することができますが、大部分は前者です。
 心因性障害は、基本的には体に異常がないものの、精神的な原因で勃起の障害を来します。具体的には、不安、ストレス、心の病、性器や性行為能力への不信、家の構造上の問題などが原因となります。
 勃起が起こるには基本的に性的な刺激が必要で、精神的ストレスなどがある時はいくら刺激を受けても、勃起を起こす大脳中枢神経、自律神経、ホルモン系などに悪影響を及ぼし、勃起のメカニズムが正常に作用しなくなります。
 身体的(器質性)障害では、糖尿病によるものが著しく増加しています。そのほか、脊髄損傷、脳障害、動脈硬化、高血圧、泌尿器疾患、内分泌機能障害、薬の副作用が、原因となっています。内分泌機能障害の一つには、男性ホルモンの低下が挙げられます。
[トイレ]勃起障害の検査と診断と治療
 現在のところ、勃起障害には絶対的な解決策は存在しません。 状態が緊急を要したり、症状が重い場合は、医師へ相談することも選択肢の一つです。
 医師による心因性(機能性)障害の場合の治療は、カウンセリング、性的教育などが主体となりますが、薬物療法を用いることもしばしばあります。
 身体的(器質性)障害の場合は、陰圧式勃起補助具の使用や、陰茎プロステーシスの海綿体内埋め込み手術などがありますが、保険診療では認められていません。
 勃起障害の治療薬としては、労働厚生省にも認可されているバイアグラ(クエン酸シルデナフィル)や、レビトラ(バルデナフィル)が有名です。
 バイアグラの作用は、勃起のメカニズムのうちでサイクリックGMPの代謝を抑制します。このことで海綿体平滑筋の弛緩(しかん)が増強されるために、勃起も増強されます。つまり、勃起の増強剤であり、決して万能の薬ではありません。
 勃起に関する神経や血管の完全障害の人には、バイアグラは全く効果がありません。また、心臓病でニトログリセリンなどの血管拡張剤を使用している人では、死亡ケースも出ており使用できません。動脈硬化の強い人や高齢者などの使用にも、十分な注意が必要です。専門の医師にも相談の上、使用することが大切となります。
 なお、生活習慣の改善、禁煙・禁酒の実行、性行為時のちょっとしたアイデアで、勃起障害を解決したというケースもあります。

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■病気 ボーエン病 [病気(ほ)]

[魚座]かなり高い確率でがんに移行し得る皮膚がん前駆症の一つ
 ボーエン病とは、境のはっきりした褐色の色素斑(はん)が体幹や四肢に好発する皮膚病。1912年のジョン・T・ボーエン医師の論文から、命名された疾患です。
 このボーエン病は、かなり高い確率で将来がんに移行し得る皮膚がん前駆症の一つであり、狭義には表皮内がんと同じです。表皮内がんというのは、がん細胞が皮膚の浅いところにだけあり、この状態では転移の心配はありません。
 しかし、放置していて進行すると、皮膚の深いところである真皮内に、がんが浸潤し体をむしばむ可能性があります。それも広い意味でボーエン病ですが、区別してボーエンがんと呼ぶこともあります。さらに進行すると、リンパ節転移や内臓転移を起こし、ついには死に至ります。
 ボーエン病は大人、特に60歳以上の高齢者に発症します。原因は、日光照射、ヒ素中毒、エイズを含む免疫抑制状態、ウイルス感染、皮膚傷害、慢性皮膚炎などです。
 典型的な症状は、境界が鮮明で、不整形の褐色の色素斑が現れ、上にかさぶたがつき、皮がめくれたりします。有色民族の場合は褐色ですが、白人の場合は紅斑が現れます。かゆみはないものの、湿疹(しっしん)や乾癬(かんせん)のような皮膚病と間違いやすいものです。
 日光の紫外線の影響による場合は、皮膚の露出部に色素斑が現れます。ヒ素やその他の影響による場合は、皮膚の露出部にも現れるとともに、服に覆われている体幹部や下肢、陰部が好発部位となります。
 放置すると、症状が不変の場合もありますが、通常は徐々に拡大します。単発の場合もありますが、多発例も10~20パーセント程度あり、ヒ素による場合は、手のひらと足の裏の角化、体の色素沈着と点状白斑、つめの線状色素沈着などの皮膚症状がみられ、皮膚以外にも肝がん、肺がん、膀胱(ぼうこう)がんなどの内臓悪性腫瘍(しゅよう)を合併します。原因が飲料水のヒ素汚染の場合は、地域的に多数発生します。
[魚座]ボーエン病の検査と診断と治療
 かゆみのない褐色の色素斑ができているのに気付いたら、一度、皮膚科専門医を受診します。
 専門医が視診すると診断がつくことが多いのですが、湿疹や乾癬など他の皮膚病との鑑別は必ずしも簡単ではありません。確実に診断するためには、病変の一部を切り取って組織検査をすることが必要です。
 ボーエン病と診断されれば、合併率が高い内臓悪性腫瘍の検査も同時にする必要があります。多発性ボーエン病では、ヒ素中毒などを除外するための検査も必要です。
 ボーエン病の治療としては、初期なら手術で病変を切り取れば、完治することがほとんどです。病変が小さければ切り取った後、傷を直接縫い合わせて閉じることもあります。病変が5センチとか10センチ以上では、切り取った後の皮膚欠損が大きく、複雑な形となり、直接縫合することができないこともあります。そういう場合は、植皮術や皮弁形成術で修復が可能です。
 表皮内がんより進行したボーエンがんである場合は、病変の切除と植皮や皮弁で修復することに加え、リンパ節廓清(かくせい)術を組み合わせることがあります。また、状況により放射線療法、抗がん剤の投与、レーザー焼灼(しょうしゃく)、液体窒素による冷凍凝固療法などが行われることがあります。
 病変を切り取った後の傷跡に、拘縮(こうしゅく)や外観の問題が生じることがあります。その場合、形成外科的な手法による改善が検討されます。病変の取り残しがないことや再発の有無をみるため、治療後も定期的な経過観察が必要です。

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■病気 蜂窩織炎、丹毒 [病気(ほ)]

[蟹座]細菌の感染によって起こる皮膚の化膿性炎症
 蜂窩織(ほうかしき)炎とは、皮膚の真皮の深いところから皮下脂肪組織にかけて、細菌の感染によって起こる化膿(かのう)性炎症です。蜂巣炎とも呼ばれます。
 丹毒とは、皮膚の真皮の浅いところに、連鎖球菌の感染によって起こる化膿性炎症です。皮膚の浅いところに生じた蜂窩織炎ともいえます。
 蜂窩織炎では、毛穴や汗の出る管を通じて細菌が真皮内に増殖する場合と、直接に表皮の間を通過して細菌が侵入する場合とが考えられます。
 原因菌は主としてブドウ球菌によりますが、連鎖球菌など他の細菌によって生じることもあります。感染を受けた皮膚は全体に赤くはれ、皮下に硬い板状のしこりができます。周囲の正常な皮膚との境界は不鮮明で、圧痛、自発痛が強く、時には膿汁(のうじゅう)が出ることもあります。周囲のリンパ腺(せん)は、はれ上がり、発熱を伴うこともあります。
 また、せつ、いわゆるおできから悪化する場合もありますが、足指の間の水虫を放置しておいて、そこからブドウ球菌が侵入し、足の甲が赤くはれ上がるケースが最も多くみられます。
 丹毒では、原因菌は蜂窩織炎と異なり、連鎖球菌が主です。連鎖球菌は皮膚の表面から真皮内に入り炎症を生じますが、他の部位から血液を介して連鎖球菌が真皮に達し生じることもあります。
 突然、38度以上の発熱、悪寒、全身の倦怠(けんたい)感を伴って、皮膚に境界のはっきりした鮮やかな赤い色のはれが現れ、急速に周囲に広がります。表面は皮膚が張って硬く光沢があり、その部分は熱感があり、圧痛、自発痛もありますが、皮下のしこりはあまりありません。水疱(すいほう)や出血斑(はん)を伴うこともあります。
 顔、下肢、上肢、手足に多くみられ、近くのリンパ節がはれて痛みがあるのが普通です。また、一度できると、同じ場所に何回も繰り返し、できることがあります。高齢者や免疫力の低下した人に、多く発症します。
[蟹座]蜂窩織炎、丹毒の検査と診断と治療
 蜂窩織炎の血液検査では、白血球が増え、CRPの上昇がみられます。CRPは蛋白(たんぱく)質の一種で、体内に炎症が起きたり組織の一部が壊れたりした場合に、血液中に現れます。丹毒の血液検査では、白血球が増え、CRPの上昇、赤沈の高進がみられます。連鎖球菌に対する抗体が上昇することもあります。
 蜂窩織炎と丹毒との区別は、必ずしも簡単ではありません。
 蜂窩織炎の治療は、赤く熱感のある局所を安静にして冷やし、適切な抗菌剤の内服または点滴静注をします。
 丹毒の治療は、赤く熱感のある局所を安静にして冷やし、発熱などの全身症状が強いために、大量のペニシリン系抗菌剤の内服または点滴静注をします。高熱が下がるまでは、全身的な安静も必要です。
 適切な治療により、1週間前後で表面の皮がはがれてきて治りますが、再発予防や合併症も考え、よくなってからも約10日間は抗菌剤を内服します。正しい治療が行われないと、敗血症、髄膜炎、腎(じん)炎などを合併して重篤になることがあります。
 予防法としては、蜂窩織炎、丹毒は習慣的に引っかく鼻粘膜の傷や、湿疹(しっしん)、水虫などの小さい傷が原因になることも多いので、小さい傷でも早めに手当てする必要があります。

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