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■子供向けの肺炎球菌ワクチンが春ごろには接種可能に [健康ダイジェスト]

 生後2カ月から9歳の子供向け肺炎球菌ワクチンが昨年10月に製造販売を承認され、春ごろには発売される予定で、医療機関での接種が可能となります。海外では広く使われていて、世界保健機関(WHO)では国が接種を勧めるべきワクチンと位置づけているものです。
 肺炎球菌は細菌性髄膜炎に加えて、肺炎、菌血症、中耳炎なども引き起こすため、ワクチンの効果が期待されます。細菌性髄膜炎の主な原因は、この肺炎球菌とインフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)で、毎年約1000人がかかっています。発熱が目立った症状なので風邪などと見分けるのが難しく、肺炎球菌が原因の場合は約7パーセントが死亡し、約40パーセントに知能や運動の障害が残ると見なされています。
 一般にヒブワクチンと呼ばれるインフルエンザ菌b型ワクチンは約1年前から接種が始まっていますので、両方のワクチンを接種すると髄膜炎の心配が減ることになります。高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンも、すでに国内で使われています。
 子供向け肺炎球菌ワクチンは、生後2カ月から7カ月の間に27日以上の間隔を置いて3回、12〜15カ月に1回の計4回接種するのが標準的なスケジュールとなります。当面は任意接種で自己負担となりますが、厚生労働省では、水痘ワクチン、ヒブワクチンとともに、肺炎球菌ワクチンを全額公費負担で定期接種にすることを検討中。

 2010年2月8日(月)




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