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■iPS細胞からヒトの精子や卵子 慶応大倫理委が研究計画承認 [健康ダイジェスト]

 さまざまな細胞になることができるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、ヒトの精子や卵子を作る慶応大などの計画が、学内の生命倫理委員会で承認されました。
 同大が14日、発表。今後、文部科学省の研究指針に基づく届け出手続きを進めて了承を得た上で、山中伸弥京都大教授の研究室が作ったiPS細胞を使って研究を始めます。実施されれば、昨年5月に国内でiPS細胞などをもとにヒトの生殖細胞を作る研究が解禁されてから、初の着手となります。
 計画をしているのは、同大医学部の岡野栄之教授と加藤レディスクリニック(東京都)のグループ。iPS細胞から精子や卵子などの生殖細胞を作る技術の開発や、生殖細胞ができる仕組みの解明を目指すといいます。不妊症を治療する薬や治療法の開発などへの応用が、期待されます。作成した生殖細胞を受精させてヒトの胚を作ったり、不妊治療に使ったりはしないといいます。
 文科省の研究指針では、作成した精子や卵子による受精や子宮に入れることはせずに、基礎研究に限るという条件を付けています。慶応大の生命倫理委員会は、iPS細胞から分化した細胞の保管管理を徹底し、研究場所を慶応大に限ることなどを条件に承認しています。

 2011年2月15日(火)

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