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■ビタミン剤、過信は禁物 女性の循環器疾患は低減 [健康ダイジェスト]

 ビタミン剤を飲み続けた女性が心筋梗塞などの循環器疾患になるリスクは、全く飲まない人の6割に下がりますが、生活習慣に気を付けることが大前提ーー。国立がん研究センター(東京都中央区)などの研究班が25日、調査結果を公表しました。
 研究班は全国9地域で、1990~2006年に40~69歳の男女約6万3000人を対象に、5年間隔で2回、ビタミン剤の摂取状況とがんや循環器疾患との関係を調べました。期間中に何らかのがんになった人は4501人、循環器疾患を発症した人は1858人。
 女性の場合、「初回調査時も5年後もビタミン剤を飲んでいなかった人」に比べ、「初めは飲んでいたがやめた人」はがんのリスクが17パーセント、循環器疾患のリスクが8パーセント高くなり、「初めは飲んでいなかったが飲み始めた人」はがんのリスクが24パーセント高く、循環器疾患のリスクが32パーセント高くなりました。
 反対に、「初回も5年後も飲んでいた人」はがんのリスクが92パーセントに下がり、循環器疾患のリスクが60パーセントに下がりました。
 ただし、「初めは飲んでいたがやめた」グループには肥満や高血圧、糖尿病、運動不足の人が多いなど、ビタミン剤の摂取以外の要因が影響した可能性があります。国立がん研究センターの笹月静予防研究部室長は、「過去に摂取の経験がある人は不健康な傾向がある場合が多く、その影響も出たのではないか」とみています。
 反対に、「初回も5年後も飲んでいた」グループには、検診受診率が高く、食事によるビタミン摂取量も多いなどの特徴があったといいます。
 男性の場合、ビタミン剤の飲み方でリスクに差はありませんでした。笹月室長は、「男性で差が出ないのは飲酒や喫煙により、ビタミン剤の効果が打ち消されたためと思われる。ビタミン剤以外にも、運動や食事などによる生活習慣の改善が重要だ」としています。

 2011年8月26日(金)




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