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■多少の体重過多なら健康にプラス 米疾病対策センター研究 [健康ダイジェスト]

 標準体重より2~3キロ太っているのは、そう悪いことではないかもしれないという新たなメタ分析の結果が1日、米国医師会雑誌とも呼ばれるジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーションに発表されました。
 米疾病対策センター(CDC)のキャサリン・フリーガル氏らの研究チームは、北米、欧州、南米、アジアの100件近い研究データと、成人280万人の健康に関する情報を分析しました。
 サンプル対象者のうち約27万人が研究対象期間内に死亡しましたが、年齢や性別、喫煙歴といった他の条件を制御した比較対照の結果、体重と身長の関係から求められる肥満度指数(BMI)で「過体重」に分類されたグループのほうが、「普通体重」とされたグループよりも死亡リスクが6パーセント低くなりました。
 また、BMIで30以上35未満のやや肥満にあたる「肥満度2」のグループでは、同じ対象期間の死亡リスクが5パーセント低くなりました。
 しかし、BMI35以上の「肥満度3」「肥満度4」の本格的な肥満となると、死亡率は「普通体重」に比べて29パーセントも上昇しました
 肥満は健康に悪いものの、多少の体重過多なら健康にプラスに働き得ることを説明できる理由は、いくつかあると研究チームは指摘。例えば、体脂肪が増えると心臓を保護するという代謝利点が得られる可能性や、脂肪の蓄積に余分があったほうが食事が困難な疾患時などに強いといった点を挙げています。
 フリーガル氏は2005年に、過体重と長生きの関連性を示した論文を発表し論議を呼びましたが、今回の研究はより膨大なデータに基づいています。
 ただし、CDCのトーマス・フリーデン所長は声明で、「肥満が不健康なことは明らかだ。糖尿病や心疾患、がん、その他多くの健康問題のリスクを上昇させる。少しずつでも持続的な運動を増やし食生活を改善することで、大きな健康改善になる」と強調しています。

 2013年1月6日(日)




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