■脳卒中のリスクがわかる計算式を開発 血圧、喫煙などを点数化 [健康ダイジェスト]
血圧や喫煙の習慣、それに肥満度など、7つの項目ごとに割り振られた点数を合計するだけで脳卒中のリスクがわかる計算式を、国立がん研究センターと藤田保健衛生大などのグループが開発しました。
国立がん研究センターなどのグループは1993年から2007年まで、全国の40~69歳の約1万6000人を追跡調査し、約14年間で790人が脳卒中になりました。生活習慣を尋ねるアンケートの回答や、健康診断の結果を照らし合わせ、どんな人が脳卒中を発症しやすいかを分析しました。
その結果に基づき、脳卒中の発症に影響する喫煙の有無、肥満度を示す体格指数(BMI)、血圧、高血圧治療の降圧薬服用の有無、糖尿病の有無、年齢、性別の7つ項目を特定しました。
そして、7つの項目を点数化し、40歳代から60歳代の人が自分の点数を合計すると、10年間に脳卒中を発症する確率や、血管の健康度を示す「血管年齢」を判定できる計算式を開発しました。
10年間で脳卒中を発症する確率は、リスクの大きさに合わせて、1パーセント未満から20パーセント以上までの14段階で示されます。
例えば、50歳(6点)の男性(6点)で喫煙しており(4点)、肥満度を示す体格指数(BMI)が26(2点)で糖尿病はない(0点)が、血圧を下げる降圧薬を服用していない状態で収縮期の血圧が135mmHg、拡張期の血圧が85mmHg(6点)の場合、合計点は24点。血管年齢は64歳で実年齢より14歳高く、脳卒中のリスクは3パーセント以上4パーセン値未満となります。
リスクを高める要因としては、年齢、高血圧、喫煙の順に大きく、肥満はそれらの次でした。男性の場合は、年齢、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満の順となります。女性の場合は、年齢、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満の順となります。
研究班では、自分のリスクを具体的に知り、脳卒中の予防に生かしてもらいたいとしています。
計算式の開発に当たった藤田保健衛生大学の八谷寛教授(公衆衛生学)は、「血圧や喫煙、肥満度、それに糖尿病の4つを改善すると、どれくらい脳卒中のリスクが小さくなるかもわかる。生活習慣を変える切っ掛けにしてほしい」と話しています。
計算式は、国立がん研究センター、多目的コホート研究のサイトホームページ(http://epi.ncc.go.jp/jphc)に掲載されています。
2013年3月19日(火)
国立がん研究センターなどのグループは1993年から2007年まで、全国の40~69歳の約1万6000人を追跡調査し、約14年間で790人が脳卒中になりました。生活習慣を尋ねるアンケートの回答や、健康診断の結果を照らし合わせ、どんな人が脳卒中を発症しやすいかを分析しました。
その結果に基づき、脳卒中の発症に影響する喫煙の有無、肥満度を示す体格指数(BMI)、血圧、高血圧治療の降圧薬服用の有無、糖尿病の有無、年齢、性別の7つ項目を特定しました。
そして、7つの項目を点数化し、40歳代から60歳代の人が自分の点数を合計すると、10年間に脳卒中を発症する確率や、血管の健康度を示す「血管年齢」を判定できる計算式を開発しました。
10年間で脳卒中を発症する確率は、リスクの大きさに合わせて、1パーセント未満から20パーセント以上までの14段階で示されます。
例えば、50歳(6点)の男性(6点)で喫煙しており(4点)、肥満度を示す体格指数(BMI)が26(2点)で糖尿病はない(0点)が、血圧を下げる降圧薬を服用していない状態で収縮期の血圧が135mmHg、拡張期の血圧が85mmHg(6点)の場合、合計点は24点。血管年齢は64歳で実年齢より14歳高く、脳卒中のリスクは3パーセント以上4パーセン値未満となります。
リスクを高める要因としては、年齢、高血圧、喫煙の順に大きく、肥満はそれらの次でした。男性の場合は、年齢、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満の順となります。女性の場合は、年齢、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満の順となります。
研究班では、自分のリスクを具体的に知り、脳卒中の予防に生かしてもらいたいとしています。
計算式の開発に当たった藤田保健衛生大学の八谷寛教授(公衆衛生学)は、「血圧や喫煙、肥満度、それに糖尿病の4つを改善すると、どれくらい脳卒中のリスクが小さくなるかもわかる。生活習慣を変える切っ掛けにしてほしい」と話しています。
計算式は、国立がん研究センター、多目的コホート研究のサイトホームページ(http://epi.ncc.go.jp/jphc)に掲載されています。
2013年3月19日(火)
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