SSブログ

■高齢化が進む心臓手術 70歳以上が半数、80歳以上が1割 [健康ダイジェスト]

 心臓手術を受ける高齢者が年々、増えています。70歳以上が全体の5割を占め、80歳以上でも1割を超えていることが、日本冠動脈外科学会の調査でわかりました。
 同学会が、心臓血管外科のある全国約330病院を対象に、主要な心臓手術で広く行われている「冠動脈バイパス手術」の実施状況を調べました。この手術は、狭心症などの治療で、心臓の冠動脈に別の血管をつなぎ合わせて血液の流れをよくすることを目的にしています。
 調査結果によると、2012年にこの手術を受けた約9000人のうち、80歳以上が10・9パーセントで過去最高を更新しました。1割を上回ったのは2年連続。2000年の4・3パーセントから増え続けています。
 70歳以上では2012年が50・4パーセントで、2000年は39・3パーセントでした。
 一方、手術による死亡率は、80歳以上が2012年で1・09パーセントと、2000年の2・91パーセントより改善しています。
 日本冠動脈外科学会は、高齢者の心臓手術が増えている理由について、高齢者人口の増加のほか、体への負担を軽くするために心臓を動かしたまま行う「オフポンプ手術」の普及があるとしています。以前は、血管をつなぎやすくするため、心臓の動きをいったん止めて、人工心肺装置を使って行うことがほとんどだったということです。
 また、体内に長く残らない麻酔薬を使用したり、リハビリを始めたりする取り組みが、高齢者の手術後の回復を支えています。
 天皇陛下も2012年2月、78歳でオフポンプ手術を受けています。

 2014年3月31日(月)




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0