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■デング熱に初のワクチン、仏製薬大手が効果を確認 来年にも実用化へ [健康ダイジェスト]

 フランスの製薬大手会社サノフィは3日、デング熱に対する世界初のワクチンの効果が臨床試験で確認されたと発表しました。来年後半にも実用化できる見通しといいます。
 サノフィ社の臨床試験は、感染が広がっているアジアと中南米の10カ国で、約3万1000人を対象に実施。重症化して入院するリスクが、80・3パーセント減少したといいます。
 サノフィ社は過去20年間、デング熱の予防を目指してワクチン開発に取り組んできました。
 デング熱はもともと熱帯に多い感染症でしたが、日本でも今年8月に約70年ぶりに国内で感染した患者が確認されるなど感染地域が拡大しています。有効な抗ウイルス薬やワクチンはなく、水分補給やアセトアミノフェンなどの解熱剤による対症療法が基本とされてきました。
 デング熱に対するワクチン開発を非常に難しくしていたのは、デングウイルスには1型から4型まであるため、これらすべてに対して防御可能な免疫を誘導する必要があったためです。

 2014年11月5日(水)

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