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■6歳未満の男児提供の臓器、すべての移植手術が終了 東京都と千葉県の病院で [健康ダイジェスト]

 12日に千葉県の病院で脳死と判定された6歳未満の男の子から提供された心臓などの臓器は、全国3カ所の病院に運ばれて、患者に移植する手術が行われ、13日午後にすべての手術が無事終了しました。
 日本臓器移植ネットワークによりますと、6歳未満の男の子の家族が臓器移植ネットワークのコーディネーターから説明を受けて、10日に脳死段階での臓器の提供を承諾し、12日午前1時半すぎ脳死と判定されたということです。
 男の子の両親は提供を承諾したことについて、「子供を失うことになり、親として深い悲しみの中にいます。その中で、臓器提供により誰かが救われたり、誰かの苦しみが和らげられる可能性があることは私たちに残された1つの希望のように感じています」とするコメントを発表しました。
 提供された臓器のうち、心臓は東京大学附属病院で、「左室心筋緻密化障害」という重い心臓病の10歳未満の男の子に移植されました。手術は午前中に無事終了し、男の子の経過は順調だということです。
 また、肝臓は東京都世田谷区の国立成育医療研究センターで、「先天性代謝異常症」の10歳未満の女の子に、腎臓は千葉東病院で、「慢性腎不全」の30歳代の女性に、それぞれ移植する手術が行われ、午後4時半すぎまでにすべて終了しました。
 東京大学附属病院で移植手術を行った心臓外科のチームは、午後6時から会見し、小野稔教授が「手術は大きな出血もなく3時間ほどで終わった。今は人工呼吸器も外れていて心臓の機能は良好だ」と、10歳未満の男の子が順調に回復していることを報告しました。
 その上で、「移植を受けた男の子の家族は、臓器を提供してもらったことに対し、強く感謝している思いだと話していた」と述べました。
 男の子は経過が順調なら、1カ月ほどで退院できるということです。
 5年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子供から臓器が提供されたのは8人目で、脳死の判定基準がより厳しい6歳未満の子供からの提供は4人目です。

 2015年10月14日(水)




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