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■厚労省、妊婦の渡航に注意喚起 中南米でジカ熱が流行 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、夏にリオデジャネイロ五輪が開かれるブラジルなど中南米を中心に、新生児の小頭症との関連が疑われる感染症「ジカ熱」が流行しているとして、各都道府県などに症状が疑われる患者が出た場合の情報提供を求める通知を出し、妊婦の渡航に関して注意喚起しました。
 厚労省などによると、ジカ熱はウイルスを持つ蚊によって感染する病気。3~12日の潜伏期間を経て、軽い発熱や、頭痛、関節痛などの症状が出ます。症状は2~7日程度続きます。
 昨年5月以降、中南米でジカ熱の感染が広がり、特にブラジルでは昨年1年間に少なくとも49万人が感染したと推計されており、最終的な感染者は50万~150万人に達するとみられています。
 先天的に頭部が小さく、脳の発達に遅れがみられる小頭症の新生児も、ブラジルで急増。昨年10月から今年1月までに、3500人以上の症例が報告され、妊娠中の女性がジカウイルスに感染したことが原因との見方が強まっています。
 感染者が2番目に多い隣国コロンビアでは、流行が落ち着くまで女性は妊娠を控えるよう政府が勧告を出しました。これまで小頭症の報告はないものの、今後は450人~600人に上る可能性があるといいます。
 汎米(はんべい)保健機構(PAHO)によると、中南米・カリブ諸国でジカ熱の感染者が報告されているのは21カ国・地域。危機感を持つ中南米の各国は、妊娠中の女性に注意を呼び掛けるとともに、予防対策に本腰を入れ始めました。
 また、イギリスでは、南米のコロンビア、スリナム、ガイアナから帰国した旅行者3人が、ジカ熱に感染したことが確認されています。
 このため、厚労省は妊娠中の女性はジカ熱の流行地域への渡航を慎重に検討するとともに、渡航の際は長袖のシャツや長ズボンを着用し、虫よけスプレーを使用するなど、蚊に刺されないよう注意を呼び掛けています。
 厚労省は、「流行地域から帰国した後に症状が出た場合は、最寄りの保健所に相談してほしい」としています。

 2016年1月27日(水)




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