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■睡眠不足でも記憶力アップ 理研、マウス実験で成功 [健康ダイジェスト]





 睡眠不足は記憶の定着を妨げることが知られていますが、脳の特定の場所を刺激することで、睡眠不足のマウスの記憶力を高めることに成功したと理化学研究所などのグループが発表しました。
 この研究を行ったのは、理化学研究所の村山正宜チームリーダー(生命科学)などのグループです。
 睡眠が不足すると、起きている間に体験した記憶の定着が妨げられ、物事を覚えにくくなることが知られていますが、詳しいメカニズムはわかっていませんでした。
 研究グループでは、まず、マウスを滑りやすい床の上で10分間自由に行動させ、床の感触を学習させました。その後に別の場所に移し、睡眠不足の状態のまま、脳の大脳新皮質にある特定の場所を光を使って刺激したということです。
 すると、脳を刺激しなかったマウスは床の感触を記憶していませんでしたが、刺激したマウスは床の感触を記憶していることが、マウスの行動から確認できたということです。さらに、脳の特定の場所を刺激したマウスは、睡眠をしっかりと取ったマウスと比べても、記憶を長く維持できていることもわかったとしています。
 村山チームリーダーは、「睡眠不足の状態でも、適切なタイミングで脳を刺激すると、知覚の記憶を向上できることを示した。睡眠障害の患者や、高齢者の記憶力の低下を改善させる方法の開発につながる可能性がある」と話しています。
 研究論文は、27日付のアメリカの科学誌サイエンス電子版で発表されました。

 2016年5月30日(月)
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