SSブログ

■肥満、高血圧をもたらす砂糖の取りすぎに注意を アメリカの心臓協会が提唱 [健康ダイジェスト]

 アメリカ心臓協会(AHA)は、1日に摂取する「添加した糖類」を女性は25グラム(100キロカロリー)、男性は37・5グラム(150キロカロリー)以下に制限すべきだという勧告を発表しました。25グラムは、日本の調理用計量スプーンでは大さじ3杯弱に相当します。
 添加した糖類とは、口当たりをよくするために製造工程で食品に添加する砂糖や、コーヒーに入れる砂糖、ホットケーキにかけるメープルシロップのような、人為的に味付けとして加える糖のことです。果物、野菜、牛乳、穀物などには、果糖、乳糖、麦芽糖などの糖類が自然に含まれていますが、これらは制限の対象に含みません。
 勧告の全文は、アメリカの医学誌「サーキュレーション」に掲載されています。
 アメリカ人はこの30年の間に、エネルギーを1日当たり150~300キロカロリー、添加した糖類を17・5グラム(70キロカロリー)以上、多く摂取するようになりました。今のアメリカ人は、添加した糖類を毎日88・8グラム(355キロカロリー)摂取しています。
 添加した糖類の過剰摂取は、肥満、高血圧、高脂血症、炎症などをもたらし、心臓病や脳卒中のリスクを高めることが示唆されています。また、添加した糖類の摂取が多いほど、カルシウム、ビタミンA、鉄、亜鉛の摂取が少なくなっています。
 この30年の間に、食事の際してのソフトドリンクの摂取も、2倍になりました。甘みは脳に快楽をもたらし食欲を高めるので、食事の量も増えます。固形の食料よりも飲料のほうが同じカロリーを摂取しても満腹感が少なく、結果としてより多くのカロリーを摂取することになります。
 また、アメリカ心臓協会は、2~18歳の子供についても、1日に摂取する添加した糖類を25グラム(100キロカロリー)以下に制限すべきだという勧告を発表しました。2歳未満の乳幼児については、食材や飲み物に糖類を加えないことを推奨しています。
 勧告は、2~18歳の子供でも添加した糖類の過剰摂取が肥満や高血圧などをもたらし、心臓病のリスクを高めると指摘。また、添加した糖類の多い食事をしている子供は、野菜や果物など心臓の健康によい食べ物の摂取が少ない傾向があるとしました。

 2016年9月21日(水)

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0