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■血圧下げるワクチン、オーストラリアで治験開始 1度の注射で効果持続 [健康ダイジェスト]

 日本で開発された血圧を下げるワクチンの臨床試験(治験)が4月、オーストラリアで始まりました。1度の注射で効果が一定期間続くもので、大阪大学発の医療ベンチャー企業「アンジェス」(本社・大阪府茨木市)が初めて開発し、2020年代前半の実用化を目指しています。
 高血圧は脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞の原因となり、日本でも約4300万人の患者がいます。治療は毎日の服薬が中心ですが、飲み忘れなどで血圧を目標値まで下げられない患者も多くいます。ワクチンなら血圧管理の中断を防ぎやすい利点があります。
 治験が始まったのは、血圧を上げる「アンジオテンシン2」という物質に対する抗体を作り、この物質の働きを抑えるためのワクチン。遺伝子に働き掛けて体内に抗体を作るDNAワクチンという新しいタイプです。
 大阪大学の森下竜一教授らの研究チームが開発しました。治験の対象は、成人の高血圧患者24人。ワクチンの量が多いグループと少ないグループ、プラセボ(偽薬)のグループに分け、1年間、経過観察して安全性や効果を比較します。
 森下教授は、「オーストラリアでの治験がうまくいけば、日本を含めた各国で数百人規模に拡大した治験に進みたい」としています。

 2018年5月5日(土)

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