SSブログ

■日立、iPS細胞の自動培養装置を製品化 再生医療向けに大量に培養 [健康ダイジェスト]

 日立製作所は11日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の商用生産に向けた自動培養装置を開発し、1号機を大日本住友製薬に納入したと発表しました。厚生労働省が定める再生医療の品質管理基準「GCTP省令」に対応し、臨床向けのiPS細胞を大量に培養できます。
 日立はグループ各社を通じて細胞の培養受託や輸送事業も強化し、再生医療ビジネスを丸ごと支援する体制を整えます。
 製品名は「アイエース2」。価格は顧客が作る細胞の種類などによって異なりますが、1台数億円とみられます。
 培養容器や細胞の栄養剤「培地」をためておくボトル、培地を流し込む流路などを外部と遮断した構造で、病原体や微生物の侵入を防ぎながら人の手を介さずに効率的に培養します。品質管理に必要な操作した人を記録する機能を搭載。本体には、培養室内の浄化作業に使う過酸化水素ガスに耐えられる材質を採用しました。
 大日本住友製薬は、培養した細胞をパーキンソン病患者に移植して治療する研究に使います。大日本住友製薬には3月末に2号機の納入も予定しています。日立はさらに2020年度に、ほかの企業に対して1台の納入を目指します。
 研究段階の細胞培養は少量ですむため、製薬企業や大学はこれまではほぼ手作業で対応してきました。ただ再生医療が医療として提供されるようになると、安く安定した細胞の供給が必要になります。日立グループは日立化成が細胞培養受託事業を手掛けるなど、機器やサービスの提供を広げています。

 2019年3月11日(月)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。