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■ロシア、18歳以上の全国民へのワクチン接種開始 中国がフィリピンに国産ワクチン寄付 [健康ダイジェスト]

 ロシアでは18日、18歳以上のすべての国民を対象に、新型コロナウイルスの自国j製ワクチンを接種する大規模な取り組みが始まりました。ロシア製のワクチンの有効性などを強調する狙いもあるとみられます。
 ロシアでは、国内で開発された新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクⅤ」の接種が、医療従事者や教師などを優先対象にして先月から始まっています。
 これについてウラジミール・プーチン大統領は、接種の規模を拡大するよう指示し、18日からは、妊婦などを除く18歳以上のすべての希望者に対象を広げて大規模な接種が始まりました。
 このうち極東のウラジオストクの医療機関には事前に申し込みをした人が次々に訪れ、接種を受けていました。
 50歳代の女性は、「自主的な隔離の生活に疲れ、安全のために接種しました。ロシアの科学を信頼しています」と話していました。
 ロシアでは、これまでの感染者数が350万人を超え、感染拡大が収まっていない一方、ワクチンの安全性や有効性に対しては、国民の不安も根強いのが実情です。
 ロシアの国営メディアはワクチンの接種拡大を大きく伝えており、プーチン政権としては、大規模な接種によってロシア製のワクチンの有効性などを強調する狙いもあるとみられます。
 一方、フィリピンを訪問中の中国の王毅外相は16日、中国製の新型コロナウイルスワクチン50万回分を寄付すると表明しました。中国製の新型コロナワクチンを巡っては、東南アジア各国が相次いで、中国による提供を発表しています。ミャンマーは30万回分の提供を受けるとしているほか、カンボジアも15日、中国が100万回分のワクチンを無償提供すると明らかにしました。
 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ政権は、新型コロナウイルスワクチンの確保に向けた世界的な競争に出遅れたことで批判を浴びており、人口約1億1000万人に提供するワクチン確保を急いでいます。
 フィリピンはすでに、まだ中国当局に承認されていない中国国有製薬大手シノバック・バイオテックが開発した新型コロナワクチン「コロナバック」を、2500万回分購入することで合意しています。
 中国がどの新型コロナワクチンをフィリピンに寄付するのか、先のシノバック・バイオテック製「コロナバック」購入契約の一部が寄付になるのかなどは、明らかになっていません。
 中国製の新型コロナワクチンを巡っては、有効性について懸念の声が上がっています。「コロナバック」は、トルコで行われた臨床試験(治験)で91・25%の有効性が確認されたものの、ブラジルで行われた治験での有効性は約50%にとどまりました。
 フィリピンの新型コロナウイルスの累計感染者は約50万人、死者は約1万人となっています。

 2021年1月18日(月)

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