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■ファイザーとモデルナのワクチン交互接種、ファイザー3回より抗体価高く 厚労省研究班が発表 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省の研究班は18日の専門部会で、アメリカのファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人で、3回目はアメリカのモデルナ社製を「交互接種」した人は、3回目も同じファイザー社製を接種した人よりも抗体価(感染を防ぐ抗体の量)が高かったとする調査結果を発表しました。一方、発熱(37・5度以上)の副反応症状が起こる割合はモデルナ社製のほうが高くなりました。
 調査は、ファイザー社製を2回打った医療従事者を対象に実施。3回目もファイザー社製を接種した396人と、モデルナ社製を接種した233人の抗体価を調べた結果、接種後は抗体価がそれぞれ54・1倍、67・9倍となり、モデルナ社製のほうが高くなりました。
 一方、接種後の副反応については、3回目にファイザー社製を接種した人の39・8%、モデルナ社製を接種した人の68%で発熱の症状がありました。高齢者の発熱頻度はいずれのワクチンも低い傾向にありました。頭痛の発生頻度も、3回目にモデルナ社製を接種した人のほうが高くなりました。
 また、3回ともファイザー社製を打った人では、心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」が疑われるケースが2例報告されましたが、重篤な症状ではなかったということです。3回目にモデルナ社製を打った人では、心筋炎を含めて重篤な症状は確認されていないとしています。
 研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は、「3回目にモデルナを接種したほうが抗体の値が上昇する一方で、副反応が出る頻度は高かったが、病気休暇を取得する程度は変わりがなかった。どちらのワクチンを選択するかは効果と副反応のバランスを考えて判断してほしい」としています。
 厚労省はこの日の専門部会で、副反応が疑われる症状として新たに報告された事例について、「安全性に重大な懸念は認められない」と評価しました。

 2022年2月18日(金)




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