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■長崎大、解剖実習遺体から異常プリオンを検出 世界初、感染の危険も [健康ダイジェスト]

 長崎大は15日までに、大学の医学部および歯学部で行う解剖実習で使うために提供された遺体を調べた結果、1体からプリオン病の病原体となる異常型プリオンタンパク質が検出されたと発表しました。プリオン病と未診断の解剖実習遺体からプリオンが発見され、病理学的解析の結果、大脳新皮質に特徴的な空胞病変が多数認められ、プリオン病と確定したのは世界初といいます。
 プリオン病は致死性の疾患で、急速に認知症が進む「クロイツフェルト・ヤコブ病」などがあります。プリオンはホルマリンに漬けても不活化されないため、解剖実習に臨む学生やスタッフが解剖時に感染する危険があるといいます。
 長崎大は解剖実習における安全性の確保を目的として、2020年度から解剖実習前の遺体脳組織のプリオンスクリーニング検査を実施してきました。2020年度は36体、2021年度は39体の遺体のプリオンスクリーニング検査を行いました。2020年度はすべて陰性でしたが、2021年度は1体で陽性反応が認められました。
 成果はアメリカの医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載されました。

 2022年6月16日(木)

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