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■静岡県で初のエムポックス(サル痘)感染確認 海外渡航歴のない40歳代男性 [健康ダイジェスト]

 静岡県は県内に住む40歳代の男性がウイルス性の感染症、エムポックス、これまでのサル痘に感染したと発表しました。静岡県内で感染が確認されたのは初めてです。
 エムポックスは、感染すると発熱や発疹などの症状が現れるウイルス性の感染症です。
 静岡県によりますと、3月28日、県内に住む40歳代の男性が疑いのある症状を訴えていると医療機関から保健所に報告がありました。
 県の環境衛生科学研究所が詳しく調べた結果、感染が確認されたということです。
 県によりますと、エムポックスの感染の確認は県内では初めてで、国内では81例目だということです。
 男性は重症ではなく、状態は安定しているということです。海外への渡航歴はなく、県が感染経路を調べています。
 この感染症は中央アフリカから西アフリカにかけて主に発生が確認されていましたが、昨年5月から流行地域に渡航歴のない患者が欧米などを中心に確認され、国内では昨年7月に初めて感染が確認されています。
 エムポックスは感染後、1週間から3週間程度の潜伏期間があり、その後、発熱やリンパ節のはれ、発疹などの症状が出ますが、発症から4週間程度で治癒するとされています。
 日本の感染症法において4類に分類され、感染者の血液や皮膚の病変に触れると感染するとされていますが、空気感染は確認されていません。隔離などの対象ではなく、今回感染が判明した男性も入院はせず、自宅で経過観察をしているということです。
 静岡県感染症対策課は、「人から人への感染は簡単には起こらないが、発熱や発疹など感染を疑う症状がある場合は身近な医療機関に相談してほしい」と呼び掛けています。

 2023年3月30日(木)

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