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■紅麹原料製造の小林製薬工場、床にこぼした材料の一部をいったん出荷 [健康ダイジェスト]

 小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓病などを発症した問題で、昨年、大阪市の工場で、誤って床にこぼした材料の粉末の一部を紅麹原料としていったん出荷していたことがわかりました。
 この紅麹原料は食品の着色などに使うもので、現在、問題となっているサプリメントには使われておらず、会社は今回の問題と関係はないとしていますが、大阪市は工場の衛生管理に問題がなかったか調査を進めています。
 小林製薬によりますと、去年4月、大阪市淀川区の工場で、培養した紅麹原料の材料を混ぜる機械のふたを従業員が閉め忘れ、材料の粉末33キロぶんを誤って床にこぼすトラブルがあったということです。
 このうち、床や機械に触れていない11キロをすくい取って使い、120キロぶんの食品向け原料に加工し、5月末に取引先6社に納品したといいます。
 その後、社内で対応について議論となり、6月1日に回収を決定。原料119キロを回収したものの、残る1キロはうち1社がそのまま使いました。
 小林製薬は出荷前に異物混入などを検査しており、「品質には問題がなく、取引先にも納得してもらっている。毎回、消毒をしており、食品用で健康被害とも関係ない」と説明しています。
 これについて、大阪市の横山英幸市長は12日の会見で、「今回の問題に直接的にはかかわらないと思うが、衛生上の意識として正しかったかというと疑問だ」と述べ、工場の衛生管理の体制に問題がなかったか調査を進める考えを示しました。
 小林製薬は、「当社の衛生管理の考え方に照らし合わせても不適切であり、今後、ご迷惑やご心配をかけることがないよう全社を挙げて取り組んでまいります」とコメントしています。

 2024年4月12日(金)

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