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■小学館、毒キノコを食用と誤記載 図鑑1万6000部を無料回収 [健康ダイジェスト]

 大手出版社の小学館は20日、6月23日に刊行した「小学館の図鑑NEO きのこ」で紹介した毒キノコの「ヒョウモンクロシメジ」を、説明文中で誤って「食用」と記していたと発表しました。初版5万部中1万6000部がすでに売れていますが、誤記載による健康被害の報告はないといいます。
 無料で回収し、改訂版ができ次第返送します。 
 小学館によると、同書は児童向けの図鑑シリーズの一冊で、20日に読者からの指摘があり、誤記載が判明しました。同書の25ページ左下の説明文で、「毒」と記載すべきところを「食用」としていました。ヒョウモンクロシメジは少量でも食べると、下痢や吐き気、嘔吐などの胃腸系の中毒症状を引き起こします。
 編集の段階で監修者が誤記に気付いて修正を指示しましたが、担当編集者が見落としたのが原因といいます。同社は、書店の在庫を引き揚げるとともに、購入した読者に、このヒョウモンクロシメジを食べないよう呼び掛けています。
 小学館広報室は、「多大なご心配とご迷惑をおかけして深くおわびする。今後は、編集、校了体制を一層強化し、このような事態を二度と招かないよう努めます」としています。
 回収の問い合わせ先は、小学館フリーダイヤル0120・852・569。

 2017年10月20日(金)

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■口の中の細菌、腸の難病の原因か 慶応大など発表 [健康ダイジェスト]


 ふだんは口の中にいる細菌が腸の中で増えると、腸に慢性の炎症が起きる潰瘍性大腸炎やクローン病といった難病の原因となる可能性があると、慶応大学などの研究チームが20日付のアメリカの科学誌「サイエンス」に発表しました。
 研究チームの本田賢也・慶応大教授は、「口の中を清潔にすれば、腸の難病の治療や予防につながるかもしれない」と話しています。
 腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍が起き、腹痛や下痢の症状が出る潰瘍性大腸炎やクローン病は、原因不明で完全に治療する薬は今のところありません。
 研究チームは、クローン病患者の唾液を無菌状態で育てたマウスの口に入れると、腸内で炎症を引き起こす免疫の細胞が増える例があることを発見。マウスのふんの細菌を調べると、普通は口の中にいて腸にはいない「肺炎桿菌(かんきん)」という細菌が腸で増えたのが原因だとわかりました。

 2017年10月20日(金)
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■世界最小で、心臓内に装着するペースメーカーの販売開始 日本メドトロニック [健康ダイジェスト]

 リード(導線)がなく、心臓内に直接装着するタイプのペースメーカー「Micra(マイクラ)」が日本で初めて承認され、アイルランドの医療機器大手メドトロニックの日本法人、日本メドトロニック(東京都港区)が9月から販売を開始しました。
 マイクラは長さ2・6センチ、直径約7ミリの円筒形で、重さは1・75グラムと世界最小サイズ。脚の付け根から静脈に入れたカテーテルで直接心臓の右心室まで運び、形状記憶合金の小さなフックを心筋に食い込ませて直接、装着します。
 患者の脈を検知して、脈が途切れた時に補助的な電気信号を発して拍動を促す仕組み。電池の寿命は12・5年を見込んでいます。
 従来のペースメーカーは、外科手術で鎖骨下などの皮下に本体を埋め込み、リードを血管に通して心臓まで伸ばしていたが、一定の割合で断線やリードによる静脈の詰まり、本体埋め込み部分の感染症などの症状が起きていました。
 世界19カ国の医療機関が参加した臨床試験では、従来型と同等の機能が発揮された一方、装着後1年で心筋損傷や感染症などの合併症が起きる割合は、日本メドトロニックの従来型より48%減りました。医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査では、日本での長期の安全性、有効性を確認するデータが乏しいと指摘され、承認後も装着患者の長期成績を報告し、適切な措置を講じるよう条件を付けました。
 装着手術は、日本不整脈心電学会の基準を満たした施設と実施医が行い、時間は1~2時間程度。
 費用は、手術や入院を含めて150万~250万円で、公的医療保険の高額療養費制度が利用できます。装着には患者の活動レベルや年齢などを含めて医学的にさまざまな条件があり、希望者は主治医と相談してほしいとしています。
 マイクラは2015年4月に欧州で、2016年4月に米国で薬事承認を取得しており、全世界で7000人超の患者に使われています。日本でも、ペースメーカーを初めて使う患者を中心に対象者が年間6000人程度になると、日本メドトロニックはみています。

 2017年10月20日(金)

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