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■東大病院の最新カテーテル治療で男性死亡 東京都が中止を指導 [健康ダイジェスト]

 東京大学附属病院(東京都文京区)で昨年8月、40歳代の心臓病の男性がカテーテルを使った最新の治療の後に死亡し、東京都は立ち入り調査を行うとともに、安全が確認されるまでこの治療を中止するよう指導したことが24日、明らかになりました。
 東京大学附属病院の循環器内科では昨年9月、拡張型心筋症で心臓の弁がうまく働かない僧帽弁閉鎖不全症も起こしていた東京都内に住む40歳代の男性患者に、カテーテルを使って弁の働きを補う器具を入れる最新の治療を行いましたが、入れるのに必要な穴がうまく開かず治療を中止し、この男性はその後、肺に傷が付く気胸を起こすなど容体が悪化、2週間余りで10月に亡くなったということです。
 東京大学附属病院は昨年12月、医療事故調査をする日本医療安全調査機構と東京都に報告するとともに、外部の専門家を含めた調査委員会の設置や、検証が終わるまでこの治療を中止することを決めました。東京都も昨年12月、医療法に基づく立ち入り調査を行い、安全が確認されるまでこの治療の中止を継続するよう指導しました。
 このカテーテルを使った心臓病の治療は、昨年4月に保険が適用されるようになり、東京大学附属病院では昨年7月から実施し、この男性が6例目だったということです。
 東京大学附属病院は、「必要な報告をし、外部委員を交えた厳正、かつ公正な審査が予定されていますので、その結果を受けて今後の対応を検討します」とコメントしています。

 2019年1月25日(金)

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■インフルエンザ患者、約213万人 過去最多の昨年2月に迫る [健康ダイジェスト]

 全国でインフルエンザの流行が広がっており、1月20日までの1週間の推計の患者数は約213万人に達するとともに、47都道府県すべてで警報レベルを超えました。厚生労働省は、今後、さらに患者が増える恐れがあるとして、手洗いやマスクの着用など予防を徹底するよう呼び掛けています。
 厚労省によりますと、1月14~20日までの1週間の全国約5000の医療機関の平均の患者数は、前の週より15人余り増えて53・91人となり、統計を取り始めた1999年以降、最も多かった昨年2月の54・33人に次いで2番目に多くなりました。
 ここから推計した全国の患者数も前の週より50万人ほど増え、約213万人となりました。秋田県の特別養護老人ホームなど各地で死亡例が続き、厚労省は高齢者施設や病院を中心に注意を呼び掛けています。
 都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、多い順に、愛知県が81・86人、埼玉県が70・03人、静岡県が69・42人、茨城県が68・05人、福岡県が67・18人などとなっており、今シーズン初めて47都道府県すべてで警報レベルの30人を超えました。
 入院は60歳代以上が多いものの、10歳未満も目立ちます。今シーズンの推計患者数は累計で約541万人。保育所や幼稚園、学校では休校が前週の8から102に急増し、学級閉鎖も446から4721に跳ね上がりました。
 検出されているウイルスは、10年前に「新型インフルエンザ」として世界的に流行したH1N1型と呼ばれるタイプが全体の6割を占めているということです。
 厚生労働省は、今後もさらに患者が増える恐れがあるとして、手洗いやマスクの着用などで予防を徹底することや、発熱など体調の異変を感じたら極力外出せずに休養したり、医療機関を受診したりするよう呼び掛けています。

 2019年1月25日(金)

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■ゲノム編集サルから5匹のクローン誕生 中国の研究機関が発表 [健康ダイジェスト]

 24日の新華社電は、中国科学院神経科学研究所の研究チームがゲノム編集技術と体細胞クローン技術を使い、体内時計の機能を失わせた全く同じ遺伝情報を持つサル5匹を誕生させることに成功したと伝えました。ゲノム編集をしたサルの体細胞クローンは世界初といい、研究結果は中国の科学誌に掲載されました。
 神経科学研究所の研究チームは昨年1月、すでに別のクローンサルの誕生を発表していました。研究チームは新薬開発などの実験用サルをつくるのが目的で倫理上のルールは順守していると強調していますが、人と同じ霊長類のクローンづくりは引き続き議論を呼びそうです。
 新華社電によると、研究チームは遺伝子を狙い通りに改変するゲノム編集技術を使い、受精卵の段階で体内時計に関係する遺伝子が機能しないようにしたサル5匹をつくりました。その中から体内時計が最も働いていないとみられ、睡眠時間の減少や不安やうつといった症状の増加などが認めらるサル1匹を選びました。そして、そのサルの皮膚の細胞から遺伝情報が入った核を取り出して、事前に核を取り除いた卵子の細胞の中に入れて、全く同じ遺伝情報を持つクローンを5匹誕生させました。
 体内時計が機能しないと、精神疾患や糖尿病、循環器系疾患につながるとされます。
 研究チームは、「遺伝情報のそろった実験動物が使えるようになると、新薬開発の実験の効率が飛躍的に向上する」と主張。今後もさまざまな脳の病気モデルのクローンサルをつくりたいとしています。
 中国では人の受精卵で「ゲノム編集」を行い、双子が生まれていたことが今週、明らかになったばかりで、生命倫理にかかわる新しい技術を、人だけではなく、霊長類も含めて、それぞれどのようなルールのもとで研究に応用していくべきか改めて議論を呼びそうです。

 2019年1月25日(金)

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