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■老化抑える脳内の神経細胞を特定、マウス実験で寿命延長にも成功 アメリカのワシントン大 [健康ダイジェスト]

 老化を抑える働きを持つ脳内の神経細胞をマウス実験で特定したと、アメリカのワシントン大学の今井眞一郎卓越教授(老化学)らの研究チームが発表しました。この神経細胞を操作して老化を遅らせ、寿命を延ばすことにも成功しており、5年以内に人での臨床応用を目指すといいます。論文はアメリカの科学誌「セル・メタボリズム」に8日付けで掲載されました。
 研究チームは、哺乳類の視床下部にある「Ppp1r17神経細胞」に注目しました。遺伝子操作でこの神経細胞の働きを強化したところ、何も操作しなかったマウスより寿命が7~8%延びました。運動量も通常の1・5~2倍に増加したといいます。
 この神経細胞は脂肪細胞を刺激し、老化を抑える働きがある「 eNAMPT(イーナムピーティー )」という酵素を分泌させます。加齢とともにこの神経細胞の働きが衰え、老化が進むと考えられるといいます。
 今井卓越教授は、「人間でも同様の仕組みがあるか確かめ、抗老化の治療法の実現に向け、研究を進めたい」と語っています。
 理化学研究所の影山龍一郎・脳神経科学研究センター長(神経発生学)は、「特定の神経細胞が、寿命にこれほど影響することが示されたのは驚きだ。仕組みの解明や人での研究が進めば、老化研究は大きく進展する」とコメントしています。

 2024年1月16日(火)

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■新型コロナ後遺症、発症者の7割が女性 症状は倦怠感が最多 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの後遺症を発症する人の約7割は女性であることが、後遺症専門外来を設置する医学研究所北野病院(大阪市)を受診した320人のデータから判明しました。
 医学研究所北野病院の調査によると、後遺症を発症した患者のうち、女性は68・8%で男性は31・2%と、女性が多くなりました。
 主な症状は、「倦怠(けんたい)感」が最多で、「思考力と集中力の低下」、「軽い活動や運動後に数時間から3日以内の激しいだるさ」、「不眠」が続きました。
 年齢の中央値は45歳で、体格指数(BMI)の中央値は23・8。普通体重(18・5~25未満)に分類されるものの、やや肥満寄りでした。
 新型コロナを発症した際に入院した人の割合は12・5%にすぎず、症状の重さと後遺症の発症には関連性が乏しいとみられます。
 アメリカのワシントン大学の研究者らが2022年10月にアメリカの医師会誌に公表した論文では、アメリカやドイツ、イタリアなど22カ国の120万人を分析した結果、女性のほうが後遺症を発症しやすく、20~40歳代に多かったとまとめました。発症のピークは男女とも20歳代でした。医学研究所北野病院の調査と似たような傾向を示しています。
 世界保健機関(WHO)は後遺症を「発症から3カ月後に2カ月以上の症状がある」と定義しています。体内の炎症が後遺症の原因とみられ、炎症の原因として体内にウイルスが残る持続感染や再活性化が指摘されています。
 昨年2月に公表された横浜市立大学病院の論文は、日本やアメリカ、スイス、ノルウェーなどの7万4690人のデータを解析した結果、オミクロン型感染者のうち後遺症患者の定義に当てはまる人は11%に上ると明らかにし、後遺症に苦しむ人が多くいることが浮き彫りになっています。
 医学研究所北野病院で後遺症患者を治療する丸毛聡医師は、「治療を続けても完全に治らない人もおり、仕事復帰に支障を来すなど社会問題になっている。新型コロナのワクチン接種の拡大や、治療薬の登場で、後遺症の発症は以前より減ってきている印象だが、ゼロにはなっておらず注意してほしい」と呼び掛けています。
 国の後遺症診療手引の編集委員で、愛知医科大学の牛田享宏教授も、「後遺症の患者は、血液データなどから明確な異常がみえにくいことが多いため、治療法の選択がむずかしい。症状も多様で、根本的な治療法は確立していない」と説明した上で、「後遺症を抱えながら、仕事や社会活動に復帰するため、時短勤務や産業医の支援などが必要だ。社会復帰できないと、さらに症状が悪化するという悪循環に陥りかねない」と話しました。

 2024年1月16日(火)

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■神奈川県の昨年の交通事故死者、過去2番目に少ない115人 [健康ダイジェスト]

 神奈川県警交通総務課は、県内で昨年発生した交通事故による死者数が115人だったと発表しました。統計が残る1948年以降で最少だった2022年より2人多く、過去2番目に少なくなりました。
 交通総務課では、「引き続き、取り締まりや啓発活動を強化し、今後さらに減らしていきたい」としています。
 事故の形態別では、二輪車の乗車中が41人(前年比14人増)に上り、このうち単独事故が16人(同10人増)でした。ツーリング中の事故が目立つとして、交通総務課の担当者は「スピードを出し過ぎず、技量に応じた運転をしてもらいたい。安全性の高いフルフェースなどのヘルメットを正しくかぶり、胸や腰にはプロテクターを着けてほしい」と呼び掛けています。
 自動車の乗車中が14人(前年比5人減)、自転車の乗車中が12人(同1人増)でした。
 一方、歩行中に死亡した人は前年から8人減って48人で、中でも横断歩道を渡っているケースは前年から6人減の8人でした。県警は横断歩道前での一時不停止の取り締まり強化や白線の塗り直しを進めています。
 昨年の交通事故の発生件数は2万1869件(同771件増)、負傷者数は2万5611人(同1229人増)でした。

 2024年1月16日(火)

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■無印良品、電気ケトル1万3259台を自主回収 熱湯がこぼれる恐れ [健康ダイジェスト]

 良品計画は16日、無印良品などで販売していた電気ケトル1万3259台を自主回収すると発表しました。本体の上部と下部の接着部分が外れて、熱湯がこぼれる恐れがあるため。昨年末、購入者から「接着部分が外れて軽度のやけどを負った」との指摘があったといいます。
 自主回収するのは2014年3月~1215年1月に製造されたもの。型番がMJ―EK5Aで、製造番号がDR4C191、DR4D172、DR4J073、DR4L013、DR5A063。税込み5500円で2014年4月に発売し、現在は販売終了しています。
 購入者には返金するといい、無印良品の店舗へ持ち込むか、ウェブから回収を申し込みます。問い合わせは、同社お客様相談室(0120・64・0433)へ。

 2024年1月16日(火)

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■グラクソ・スミスクライン、RSウイルスワクチン発売 60歳以上対象 [健康ダイジェスト]

 イギリスのグラクソ・スミスクライン日本法人は15日、60歳以上向けのRSウイルスワクチン「アレックスビー筋注用」を発売したと発表しました。日本では初めての高年齢成人向けのRSウイルスワクチンとなります。同日以降、順次接種ができるようになります。
 RSウイルスはほとんどの人が、幼いうちに一度は感染します。免疫の働きが低下した高齢者や基礎疾患のある人が感染した場合、肺炎などを起こして重症化するリスクが高くなります。日本では60歳以上の人について、年間約6万3000人の入院と4000人程度の死亡につながるとの推計もあります。
 アレックスビーは2023年5月に世界で初めてアメリカで承認されヨーロッパ(EU)、イギリス、カナダでも承認されました。日本では2022年10月に同社が承認申請し、2023年9月に厚生労働省から承認を取得していました。同社は現在、高リスクの50歳以上への適応拡大も申請しています。
 RSウイルスワクチンはアメリカのファイザーも申請中で、「アブリスボ筋注用」の製品名で母子免疫を対象に近く承認される見通し。アブリスボは60歳以上への適応拡大も申請しています。

 2024年1月16日(火)

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