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■「入れ歯、毎日洗わない」が4割 誤嚥性肺炎など重大なリスク招く恐れも [健康ダイジェスト]

 入れ歯関連商品の販売などを手掛ける「お守り入れ歯」(札幌市)がインターネットを通じ、入れ歯の洗浄の頻度を尋ねたところ、回答者548人のうち「毎日」と答えたのは61%でした。
 一方、「全くしていない」(12%)、「2~3日に1回」(10%)、「1週間に1回」(6%)など、毎日洗浄していない人は約40%いました。
 日本歯科医師会などは正しい入れ歯の洗い方として、①専用のブラシで食べかすを取り除く②洗浄剤につけて除菌することを推奨しています。
 だが、①②両方を実行している人は42%にとどまりました。このほか、②のみ(33%)、①のみ(19%)、すすぎ洗いのみ(3%)などが続き、多くの人が十分に手入れをしていない実態が浮かびました。
 洗浄剤につけている時間は「一晩中」が57%と最も多かった一方で、「30分以内」(19%)や「1~2時間以内」(15%)など、短時間ですませる人も少なくありませんでした。
 入れ歯の洗浄を怠ると、細菌が繁殖することで口臭の原因となります。また、食事と一緒に細菌をのみ込むことで誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすリスクもあるといいます。
 厚生労働省によると、誤嚥性肺炎は死因で6番目に多く、入れ歯の小まめな手入れは健康維持の観点からも重要です。
 お守り入れ歯代表の池田昭さんは、「繁殖した細菌が層になると、洗浄剤をたまに使った程度では取り除けません。ブラシで大まかに汚れを落とした後、洗浄剤に2時間以上つける必要があり、一晩中つけるのが理想です」と話しています。
 だが、札幌市の「コンフォート入れ歯クリニック」の理事長も務める池田さんは、「患者の中には、事情があってそもそも入れ歯を外したくない人もいます」と明かします。
 クリニックの患者の7割は女性。40~50歳代で総入れ歯になる人もいます。女性が多い要因として、妊娠による口内環境の変化で歯が弱くなったり、妊娠中や産後に口内のケアまで手が回らなかったりすることが考えられるといいます。
 「入れ歯を外すと家族との会話に支障が出てしまいます。また、入れ歯を着けたり、外したりする姿を見られるのが恥ずかしいとの理由から家族にも入れ歯をしていることを明らかにしていない人もいます。こっそりお風呂場で洗っている患者さんもいます」
 入れ歯を作り直す際に「顔の形が変わるから」と古い歯並びの型をオーダーする人もいるといいます。池田さんは、「男性は洗浄を面倒くさがる傾向が強いですが、調査結果には女性のこうした事情もある程度反映されているように思います」と話しました。

 2024年1月7日(日)

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■男性に多いとされてきた大動脈解離、男女で発生率の差がない可能性 熊本大が発表 [健康ダイジェスト]

 大動脈の内側の壁が裂け、死につながることも多い血管の病気、大動脈解離は、これまで男性に多いとされてきましたが、実際には男女で発生率に差がない可能性があるとする分析結果を、熊本大学などの研究チームが発表しました。
 この研究は、熊本大学の辻田賢一教授(循環器内科)や丸目恭平客員助教らのチームがアメリカの医学雑誌で発表しました。
 大動脈の壁が裂ける大動脈解離は、死亡することも多い深刻な病気で、これまで男性が女性の2倍から3倍発症しやすいとされてきました。
 チームでは、他の大きな医療機関から離れていることから、地域で多くの患者を受け入れている宮崎県延岡市の県立延岡病院で病院到着前に死亡した人にCT(コンピュータ断層撮影)を使った死因の調査が行われていることに注目し、大動脈解離と診断された患者と死後に大動脈解離とわかった人を合わせて分析しました。
 その結果、2008年から2020年までの間に大動脈解離になった患者は、男性が129人、女性が137人でした。
 人口比などを調整した発生率は年間、10万人当たりで、男性が16・7人、女性が15・7人となり、男女でほぼ差がなかったということです。
 一方、病院に到着する前に死亡した人の割合は、女性が37%、男性が21%と女性のほうが高くなっていました。女性は病院に到着前に亡くなるケースが多いため、これまで過小評価されてきた可能性があるといいます。女性のほうが、胸部の血管に異常が生じる、特に致死率が高いタイプの病態が多いこと、年齢が男性より高いこともわかりました。
 丸目客員助教は、「大動脈解離は男性に多いと認識していたのは、病院にたどり着いた氷山の一角を見ていた可能性がある。男女とも病気について啓発することが大切だ」と話しています。

 2024年1月7日(日)

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■6日から大麻類似成分「HHCP」など6成分含む製品、所持・使用・販売が禁止に [健康ダイジェスト]

 「大麻グミ」による健康被害が相次いだ問題で、大麻に似た有害な「HHCP(ヘキサヒドロカンナビフォロール)」など6成分を含む製品の規制が6日に始まりました。所持や使用、販売が禁止され、違反すると3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されます。
 厚生労働省は12月、HHCPや、まだ製品として流通が確認されていない類似成分を含めた6成分について、包括的に指定薬物としていました。

 2024年1月7日(日)


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■女性は座りっ放しに注意! 1日7時間以上で乳がん発症リスクが4割近く上昇 [健康ダイジェスト]

 座っている時間が1日に7時間以上だと、女性が乳がんを発症するリスクが4割近く上昇するという結果が、京都府立医科大などの研究チームによる大規模疫学調査で出されました。筋肉を動かさないことで血行が悪くなる影響などが考えられるといいます。
 研究チームの京都府立医科大の富田仁美(さとみ)研究員(内分泌・乳腺外科)は、「座りっ放しによる運動不足の解消には、余暇にまとめて運動するより、ふだんから座っている時間を短くし、こまめに運動することが効果的。座りっ放しに気が付いたら、立ってストレッチをするなど、こまめに体を動かすよう意識してほしい」と話しています。
 長時間座ったままだと、心筋梗塞(こうそく)や脳血管疾患、糖尿病などに悪影響があることが最近の研究でわかってきており、世界保健機関(WHO)も座ったままの行動を減らすように推奨しています。
 日本人は世界的にも座っている時間が長く、1日当たり7時間(中央値)というデータもあります。厚生労働省の検討会がまとめた身体活動・運動の目安となるガイド案でも、座りっ放しに注意を呼び掛けています。
 研究チームは、日本の女性に最も多いがんである乳がんとの関連を調べました。全国の35~69歳の約3万6000人の女性に、健康状態や座位時間などの生活習慣を尋ね、9・4年間(中央値)にわたり追跡。554人が乳がんを発症しました。年齢や体格指数(BMI)、喫煙、飲酒、乳がんの家族歴、初経や閉経の時期、出産経験、ホルモン療法の有無など、ほかの乳がんリスクの影響を取り除く手法で分析しました。
 その結果、座っている時間が7時間以上の女性は、7時間未満の女性に比べて乳がんを発症するリスクが36%高いという結果が出ました。予防効果があるとされる「1日1時間以上歩く」「週3回以上運動する」といった対策を行っても、発症リスクは変わらなかったといいます。
 研究チームは、長時間座って筋肉を動かさない状態が続くと、性ホルモンの乱れなどが生じやすく、乳がんの発症につながる可能性があるとみています。
 乳がんは日本人女性の9人に1人が発症し、年間約9万8000人が新たに診断されています。

 2024年1月7日(日)
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