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■海藻・海草の「ブルーカーボン」もCO2吸収量に 環境省が算定入れ、世界初 [健康ダイジェスト]

 環境省は22日、温暖化ガスの排出量と吸収量の算定に関し、新たに海藻と海草の二酸化炭素(CO2)吸収量を含めると決めました。海藻・海草を含む算定は世界初といいます。2022年度は36万トンほどの見通しで、4月までに国連に提出する報告書に盛り込みます。
 海洋生態系に蓄積する「ブルーカーボン」と呼ばれる炭素の一部として扱います。
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、ガイドラインで沿岸部の湿地における排出・吸収量の算定方法を示しています。環境省と国土交通省、農林水産省は海藻・海草の藻場の面積などを基に算定する手法を検討しました。
 国連環境計画(UNEP)は2009年、ブルーカーボンが吸収源の選択肢になると指摘しました。日本の2021年度の吸収量4760万トンのうち、吸収源の大半は森林が占めました。ブルーカーボンによる吸収は、マングローブ林の2300トンだけでした。
 日本は国連気候変動枠組み条約に基づいて、温暖化ガスの排出・吸収量を国連に毎年報告しています。4月15日までに年次報告を提出し、その後に2022年度の排出・吸収量を公表します。

 2024年1月22日(月)

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■入院に至らない救急搬送、6月から7700円徴収へ 三重県松阪市 [健康ダイジェスト]

 三重県松阪市は、救急車の出動件数が増加し、必要な人への早期の治療に支障が出ることも懸念されるとして、救急搬送されても入院に至らなかった場合、今年6月から1人当たり7700円を徴収することを決めました。
 松阪市によりますと、松阪地区広域消防組合は、松阪市と多気、明和の2町の人口約19万5000人をカバーしており、2004年に7945件だった救急車の出動件数は、2022年は1万5539件、昨年も1万6180件と2年連続で過去最多を更新しました。2022年の出動件数は、全国27位の多さでした。
 市が2022年4~6月に行った基幹3病院の実態調査によると、平日の昼間に救急搬送された患者で入院した人は50・6%。休日・夜間の場合はさらに37・1%まで下がり、入院に至らない軽症者の利用が目立ちました。
 市は、このままでは必要な人への早期の治療に支障が出ることも懸念されるとして、救急搬送されても入院に至らなかった場合、1人当たり7700円を、今年6月1日午前8時半から徴収することを決めました。
 対象となるのは、入院や手術が必要な患者を24時間体制で受け入れる「二次救急」の松阪中央総合病院、済生会松阪総合病院、松阪市民病院の基幹3病院。
 ただし、かかりつけ医からの紹介状があったり、入院に至らずとも、個別に医師が必要性を認めた場合は徴収の対象外になるということです。
 松阪市健康づくり課は、「このままの状態では、助かる命も助からないことが懸念される。救急車は適切に利用してほしい」と話しています。
 
 2024年1月22日(月)

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■劇症型溶血性レンサ球菌感染症、昨年1年間の患者数が過去最多 [健康ダイジェスト]

 手や足の壊死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、昨年1年間に報告された患者の数が過去最多だったことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、主に「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌に感染し、手足の壊死や多臓器不全などが起こる感染症で、症状が急激に悪化して死に至ることもあります。
 国立感染症研究所によりますと、昨年1年間に全国から報告された患者の数は速報値で941人で、これまで最も多かった2019年の894人を上回り、現在の方法で統計を取り始めて以来、最多となったということです。
 30歳以上の大人の患者が多いのが特徴とされ、国立感染症研究所によりますと、昨年7月から12月中旬までに報告された50歳未満の患者、65人を調査したところ、21人が死亡していたということです。
 国立感染症研究所のデータによると、患者数は約10年で3・5倍に増加。今年に入って2週間で87人が報告されています。昨年後半は特にA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と劇症型の患者の増加がみられました。
 感染症に詳しい岩手医科大学の元教授の櫻井滋医師は、「感染の初期は、発熱やのどの痛みなど、風邪と見分けがつきにくいが、意識がはっきりしなかったり、皮膚に赤い発疹が出たりするなど、ふだんの風邪と異なる様子があれば、すぐに医療機関を受診してほしい」と話しています。

 2024年1月22日(月)

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