■東京都の新型コロナ感染者、1定点医療機関当たたりり3・39人 6週連続増加 [健康ダイジェスト]
東京都の新型コロナウイルスの感染者の報告数は1医療機関当たり3・39人で、6週連続で増加しました。
都によりますと、昨年12月25日から31日までの1医療機関当たりの新型コロナウイルスの感染者報告数は3・39人で、前の週の3・13人から約8%増加しました。増加は6週連続です。
専門家は、「年末年始による定点医療機関の診療日数減少の影響を受けた値であるため、評価には注意が必要」と指摘しています。
また、1月1日時点の入院数は911人で、前の週から約150人増加しました。
専門家は、「現時点では医療提供体制への大きな負荷はみられない」と分析しています。
一方、インフルエンザの感染者の報告数は1医療機関当たり19・22人で、前の週の1・06倍と増え、引き続き注意報の基準を超えています。
主に子供が感染し発熱などの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の感染者の報告数は1医療機関当たり4・71人と前の週の0・81倍に、同じく子供を中心に感染する咽頭結膜熱が1・93人と前の週の0・71倍と、いずれも減ったものの引き続き警報の基準を超えています。
都はこまめな手洗いや、せきやくしゃみが出る場合はマスクをするなどの感染対策を呼び掛けています。
2024年1月9日(火)
都によりますと、昨年12月25日から31日までの1医療機関当たりの新型コロナウイルスの感染者報告数は3・39人で、前の週の3・13人から約8%増加しました。増加は6週連続です。
専門家は、「年末年始による定点医療機関の診療日数減少の影響を受けた値であるため、評価には注意が必要」と指摘しています。
また、1月1日時点の入院数は911人で、前の週から約150人増加しました。
専門家は、「現時点では医療提供体制への大きな負荷はみられない」と分析しています。
一方、インフルエンザの感染者の報告数は1医療機関当たり19・22人で、前の週の1・06倍と増え、引き続き注意報の基準を超えています。
主に子供が感染し発熱などの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の感染者の報告数は1医療機関当たり4・71人と前の週の0・81倍に、同じく子供を中心に感染する咽頭結膜熱が1・93人と前の週の0・71倍と、いずれも減ったものの引き続き警報の基準を超えています。
都はこまめな手洗いや、せきやくしゃみが出る場合はマスクをするなどの感染対策を呼び掛けています。
2024年1月9日(火)
■アステラス製薬の胃がん治療薬、アメリカFDA「審査終了目標日までに承認できず」 [健康ダイジェスト]
アステラス製薬は9日、開発中の胃がん治療薬「ゾルベツキシマブ」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)から期日までの承認ができないとの通知を受けたと発表しました。査察の結果、指摘事項が生じたため。アステラス製薬は指摘されている問題に対応し、FDAに再申請をします。
ゾルベツキシマブは2023年夏に、FDAから優先審査に指定されていました。アステラス製薬によると、ゾルベツキシマブの製造を委託している拠点をFDAが査察した結果、未解決の指摘事項が生じ、審査の終了目標日としていた12日までに承認ができないとの通知を受けました。指摘事項の内容は非開示。2024年3月期連結業績への影響は軽微としています。
FDAは有効性や安全性についての懸念は示しておらず、追加の臨床試験(治験)も求めていないといいます。アステラス製薬は今後、FDAや医薬品製造受託機関などと連携して指摘事項を解決し、アメリカでの承認取得に向けて再申請します。
アステラス製薬によると、アメリカでは2023年に2万6500人が胃がんと診断されたといいます。ゾルベツキシマブは胃腺がん、食道胃接合部腺がんの患者を対象として開発を進めています。
同社は、ゾルベツキシマブを重点戦略品と位置付けており、ピーク時の世界売上高を最大年2000億円と見込んでいます。日本では2023年6月にゾルベツキシマブの製造販売承認を厚生労働省に申請したほか、ヨーロッパ、中国などの国・地域でも承認申請しており、規制当局が審査を進めています。
2024年1月9日(火)
ゾルベツキシマブは2023年夏に、FDAから優先審査に指定されていました。アステラス製薬によると、ゾルベツキシマブの製造を委託している拠点をFDAが査察した結果、未解決の指摘事項が生じ、審査の終了目標日としていた12日までに承認ができないとの通知を受けました。指摘事項の内容は非開示。2024年3月期連結業績への影響は軽微としています。
FDAは有効性や安全性についての懸念は示しておらず、追加の臨床試験(治験)も求めていないといいます。アステラス製薬は今後、FDAや医薬品製造受託機関などと連携して指摘事項を解決し、アメリカでの承認取得に向けて再申請します。
アステラス製薬によると、アメリカでは2023年に2万6500人が胃がんと診断されたといいます。ゾルベツキシマブは胃腺がん、食道胃接合部腺がんの患者を対象として開発を進めています。
同社は、ゾルベツキシマブを重点戦略品と位置付けており、ピーク時の世界売上高を最大年2000億円と見込んでいます。日本では2023年6月にゾルベツキシマブの製造販売承認を厚生労働省に申請したほか、ヨーロッパ、中国などの国・地域でも承認申請しており、規制当局が審査を進めています。
2024年1月9日(火)
■高度不妊治療に取り組む女性のストレス、「終わりの見えない治療」が最多 成育医療研究センターが調査 [健康ダイジェスト]
体外受精や顕微授精といった高度な不妊治療に取り組む女性の約3割が「終わりの見えない治療」に強くストレスを感じ、そのうち7割の人が抑うつ症状を伴うことが、国立成育医療研究センターなどの研究チームによる調査で明らかになりました。
研究チームは、高度な不妊治療を始めて早期の女性344人を対象に、2019~2021年に行ったアンケートから、本人が最も強く感じるストレス要因を特定し、メンタルヘルスとの関係も分析しました。ストレス要因には妊娠への期待感などの前向きな反応も含みます。
その結果、妊娠に至らず努力などが失われる喪失体験を繰り返すつらさや、仕事と治療の両立ができないことで葛藤するといった「終わりの見えない治療」が28%で最多。女性にばかり負担が大きいことへの不満や理解のない周囲の言葉に傷付くなどの「独りで抱え込む苦しみ」が25%でした。
自然に妊娠できず女性としてのアイデンティティーが傷付いたり、今までの自分でなくなったように感じたりする「アイデンティティーの揺らぎ」は15%で、このグループは健康状態の悪化が顕著でした。
「高額な治療費」を挙げた人は17%いたものの、不妊治療は2022年から保険適用され、状況は改善されている可能性があります。
タイミング法や人工授精などの軽度な不妊治療から高度な不妊治療にステップアップしたため前向きな気持ちで取り組めているなどの「治療のステップアップ」を挙げた女性は15%でした。
調査結果をまとめた同センターの高畑香織共同研究員は、「不妊治療を受ける人はさまざまな葛藤を独りで抱えている。不妊治療に関する情報提供や今後の方針に悩む方の意思決定を支援していきたい」と話しています。
2024年1月9日(火)
研究チームは、高度な不妊治療を始めて早期の女性344人を対象に、2019~2021年に行ったアンケートから、本人が最も強く感じるストレス要因を特定し、メンタルヘルスとの関係も分析しました。ストレス要因には妊娠への期待感などの前向きな反応も含みます。
その結果、妊娠に至らず努力などが失われる喪失体験を繰り返すつらさや、仕事と治療の両立ができないことで葛藤するといった「終わりの見えない治療」が28%で最多。女性にばかり負担が大きいことへの不満や理解のない周囲の言葉に傷付くなどの「独りで抱え込む苦しみ」が25%でした。
自然に妊娠できず女性としてのアイデンティティーが傷付いたり、今までの自分でなくなったように感じたりする「アイデンティティーの揺らぎ」は15%で、このグループは健康状態の悪化が顕著でした。
「高額な治療費」を挙げた人は17%いたものの、不妊治療は2022年から保険適用され、状況は改善されている可能性があります。
タイミング法や人工授精などの軽度な不妊治療から高度な不妊治療にステップアップしたため前向きな気持ちで取り組めているなどの「治療のステップアップ」を挙げた女性は15%でした。
調査結果をまとめた同センターの高畑香織共同研究員は、「不妊治療を受ける人はさまざまな葛藤を独りで抱えている。不妊治療に関する情報提供や今後の方針に悩む方の意思決定を支援していきたい」と話しています。
2024年1月9日(火)