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■オホーツク海の流氷の「厚さ」も減少、「面積」減少に続き 北大教授ら分析 [健康ダイジェスト]

 気候変動に伴う海水温上昇の影響を受けるオホーツク海で、流氷の厚さが1980年代までと比べ約30%薄くなっていることが、北海道大低温科学研究所の大島慶一郎教授(極域海洋学)らの調査でわかりました。流氷面積の減少は以前から知られていましたが、厚さに関する長期的な変化が確認されたのは初めて。2月にアメリカで開かれる国際学会で報告されます。
 オホーツク海は世界平均の3倍の速度で温暖化が進んでいるとされ、同海域の流氷は「地球温暖化のセンサー」と呼ばれます。
 今年は網走市で22日、紋別市で26日に、オホーツク海の流氷が沿岸を覆い、船舶の航行ができなくなる「流氷接岸初日」が観測されました。気象庁によると、オホーツク海の流氷の面積は過去40年間で約30%減少しており、2050年までに現在の3分の1まで減るとの予測もあります。
 流氷は塩分をほぼ含まないため、溶けると水深50メートル未満の層にある海水の塩分濃度が薄くなります。こうした特徴を踏まえ、大島教授と北海道大大学院環境科学院博士課程1年の本田茉莉子さん(25)はオホーツク海の北緯48度以南で過去に観測された塩分濃度のデータから、年代ごとに溶けた流氷の分量と厚さを算出しました。
 データは気象庁や海上保安庁、道内各水産試験場などが戦後、蓄積してきました。分析の結果、1950~1980年代の40年間の流氷の厚さは平均94センチだったのに対して、以降の1990~2020年代の平均は67センチと約30%減少していたことがわかりました。
 面積減少に加え、厚さも薄くなったことで、オホーツク海南部の流氷の総量は最大で半分程度まで減っている可能性があるといいます。

 2024年1月28日(日)

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■AEDで救命された人が7656人に 一般の人にも使用が認められて今年で20年 [健康ダイジェスト]

 心筋梗塞など心臓の異常で心停止になった人に電気ショックを与える医療機器「AED(自動体外式除細動器)」が一般の人も使えるようになって今年で20年になります。
 AEDによって救命された人はこれまでに7000人を超えることが、医師などでつくる団体のまとめでわかりました。
 AEDは心臓が止まった人に電気ショックを与えて心臓の動きを元に戻す医療機器で、2004年7月から医師でない一般の人にも使用が認められ、全国に60万台以上が設置されています。
 医師などでつくる「日本AED財団」が総務省消防庁のデータを基にまとめたところ、AEDによって救命された人の数は2022年末までに合わせて7656人に上ることがわかりました。
 救命された人の数はコロナ禍でいったん下がりましたが、年々増える傾向にあり、2022年1年間には618人が救命されています。
 しかし、誰かの目の前で倒れた人がAEDで処置を受けた割合は4・3%にとどまっていて、日本AED財団では積極的な使用を呼び掛けています。
 日本AED財団の三田村秀雄理事長は、「市民がAEDを使うことで7000人以上の命が救われたのは画期的なことだ。平均10分以上かかる救急隊の到着を待っていたら助かる命も助からず、その場にいる人がいかに早くAEDを使うかが救命のカギになっている」と話しています。

 2024年1月28日(日)

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■札幌市で6歳未満男児が脳死 心臓、肝臓、腎臓を移植 [健康ダイジェスト]

 日本臓器移植ネットワークは27日、札幌市の手稲渓仁会病院に低酸素脳症で入院していた6歳未満の男児が24日午前11時40分、臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表しました。家族が臓器提供を承諾しました。
 心臓は東京大病院で10歳未満の女児、肝臓は自治医科大病院(栃木県下野市)で10歳未満の女児、腎臓は日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(名古屋市)で10歳代の女性に移植。肺は適合者がおらず、小腸は医学的理由で移植を断念しました。

 2024年1月28日(日)

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■救急車の現場到着時間、初の10分超 2022年、出動件数も過去最多 [健康ダイジェスト]

 総務省消防庁は26日、救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの時間が、2022年は全国平均で約10・3分だったと発表しました。10分を超えたのは初めて。出動件数は、新型コロナウイルス感染拡大などの影響で2021年から16・7%増え、722万9572件で過去最多を更新しました。
 消防庁の担当者は、「現場近くの救急車が出払っていて、遠方から向かうケースが増えた」と分析しています。
 現場到着までの時間は2021年から約50秒長くなり、出動の半数近くで10分以上かかりました。医療機関に引き継ぐまでの平均時間も、約47・2分で最長となりました。

 2024年1月28日(日)

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■千代田区のパレスホテルの社員食堂で101人が集団食中毒 3日間の営業停止処分 [健康ダイジェスト]

 東京都千代田区のパレスホテルの社員食堂で食事をした101人が下痢やおう吐、発熱などの症状を訴え、保健所が調べたところ、ノロウイルスによる集団食中毒だとわかり、千代田区はこの社員食堂を26日から3日間の営業停止処分にしました。
 営業停止の処分を受けたのは、港区に本社がある給食会社「エームサービス」が運営する千代田区のパレスホテルの社員食堂です。
 都によりますと、22日、パレスホテルの担当者から「社員食堂で食事をした92人が下痢やおう吐などの体調不良で休んでいる」などと、千代田区保健所に連絡がありました。
 保健所が調べたところ、19日と20日にこの社員食堂を利用した19~63歳の男女、合わせて101人が同じような症状を訴えていることがわかり、このうち複数の人からノロウイルスが検出されたということです。
 区はノロウイルスによる集団食中毒と断定し、この社員食堂を26日から3日間の営業停止処分としました。
 都によりますと、食べ物の何が原因かはわかっていないということで、保健所が調査を続けています。
 発症者はいずれも軽症で、回復に向かっているといいます。パレスホテルは発症した社員が移動したエリアを消毒し、通常通り営業を続けます。
 都は、ノロウイルスは毎年、冬に多く発生することから、調理や食事の前にきちんと手を洗うことや食品を十分に洗うなど注意を呼び掛けています。

 2024年1月28日(日)

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