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■病気 外陰がん [病気(か行)]



[ダイヤ]女性性器の外陰部にできる、比較的まれながん
 外陰がんとは、女性性器の外陰部にできる皮膚がんの一種。あまり多いものではなく、頻度は女性性器がんの3~4パーセントです。
 外陰とは性器の外側の部分である大陰唇、小陰唇、陰核、外尿道口、腟前庭(ちつぜんてい)、会陰(えいん)の総称で、外陰がんのほとんどは大陰唇に発生します。
 日本での年間発生数は10万人当たり0.5人以下で、高齢者に多く、50歳代から増え始め、60歳代、70歳代が最も多くなります。近年は、平均寿命の延びとともにやや増えています。
 原因はいまだ不明な点が多いのですが、妊娠や出産経験のない人に多く、若いころに梅毒や尖圭(せんけい)コンジロームなど性病にかかった人がなりやすく、外陰白板症からがんに進むことがあります。また、肥満、高血圧、糖尿病のある人に多いようです。
 症状としては、外陰部、特に大陰唇や陰核、小陰唇などに硬いしこり、すなわち腫瘤(しゅりゅう)ができ、頑固なかゆみが出てきます。腫瘤の周囲に、白斑(はくはん)を伴うこともあります。
 次第に腫瘤が大きくなると、表面にびらんや潰瘍(かいよう)ができ、引っかいて出血することがあります。痛みや、排尿時の灼熱(しゃくねつ)感なども出てきます。 さらに、太ももの付け根の鼠径(そけい)リンパ節がはれてきます。
[ダイヤ]外陰がんの検査と診断と治療
 外陰部の腫瘤や、頑固に続くかゆみなどがある場合には、積極的に婦人科を受診します。
 医師による診断では、まず外陰部を視診します。次いで、外陰部の皮膚は乾燥していて細胞診には向かないため、初期のものでは、疑わしい部位の組織の一部を採取して調べる生検を行います。潰瘍を形成するようになったものでは、細胞診でも診断できます。
 治療は主に手術療法で、腫瘤を広範囲に切除し、周囲のリンパ節や鼠径部のリンパ節も切除します。がんが外陰部を超えたり、他の臓器に広がっている場合は、子宮、腟と一緒に直腸、膀胱(ぼうこう)も切除することもあります。これらの手術の後、太ももなどの皮膚を移植する外陰形成術も行われます。
 進行がんでは、手術療法に放射線療法と抗がん剤による化学療法を併用して、治療に当たる場合もあります。

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■病気 血精液症 [病気(か行)]

[バー]男性の精液の中に、血液が混じる疾患の総称
 血精液(けつせいえき)症とは、男性の精液の中に血液が混じる疾患の総称。
 精液の大部分は、陰茎の奥にある前立腺(ぜんりつせん)と、その前立腺の奥にある精嚢(せいのう)で作られ、前立腺成分が約20パーセント、 精嚢成分が約70パーセントを占めます。そのほかにも、精巣(睾丸〔こうがん〕)や精巣上体(副睾丸)、精管でも一部作られます。精液が射精によって尿道から出てくる場合には、最初は主に前立腺からの成分で、それから精嚢の成分が出てきます。
 血精液症の大多数は、原因がはっきりしません。前立腺肥大症の初期や、後部尿道炎、前立腺炎など付近の炎症や充血によることもあり、精嚢から出血することもあります。前立腺や精嚢腺の奇形、血管の異常によることもあります。
 他の原因としては、外傷、結核を含めた感染症、クラミジアや淋病(りんびょう)などの性感染症、血液疾患、寄生虫、40歳以上では前立腺がん、血液凝固を抑える薬の服用などが考えられます。
 ほとんどは射精痛などの自覚症状はなく、出てきた精液の中に血液が混じっていることで、偶然に気付くことがよくあります。 新鮮な血液が混じる場合はピンク色や真っ赤になり、古い血液が混じる場合は茶褐色になります。赤黒い小さな点々が混じることもあります。
 出血量は微量なので、精液内に炎症を示す細胞がない限り精子に悪影響はなく、妊娠がしにくくなったり、母胎内での胎児の発育に対する影響はありません。
 後部尿道炎、前立腺炎が原因の場合には、 排尿時の痛み、射精時の痛み、 頻尿、尿道の不快感、発熱などの自覚症状が出ます。
[バー]血精液症の検査と診断と治療
 様子をみて、精液の中に血液が混入する状態が続くようならば、泌尿器科を受診します。
 医師による診断では、直腸診、精管や精巣上体の触診、尿や精液を採取しての細菌や結核菌の顕微鏡観察、血液検査で原因を探ります。超音波やCT、MRI検査などで前立腺、精嚢腺の形態も検査します。不妊症になっている場合は、造影検査をすることもあります。
 結核は前立腺などにできると、こぶのようになるので、直腸診などによって発見できます。精液のどの部分に血液が混入しているかが確認できれば、出血部位をある程度想定することは可能です。前立腺や精嚢、尿道の腫瘍(しゅよう)も調べ、高齢者では前立腺がんなどの悪性腫瘍との関連も調べます。悪性腫瘍が血精液症の原因になっている例はまれなものの、可能性はあります。
 一連の検査で尿や精液に異常のないことが確認できれば、特に治療する必要もありません。大部分は2、3週間で自然治癒します。
 炎症が確認された場合には、止血剤の投与、抗菌剤の投与などが行われます。短期間の抗菌剤の投与は、精子自体の遺伝情報に影響を及ぼすことはありません。前立腺炎の治療には、主に原因の菌に対する抗生剤が使用され、治療期間は約4~12週間となります。治療期間が半年や1年と長くかかることもあります。
 血精液症は一度治っても、また再発することがあります。長く続く場合には、精液内にみられる細菌を再確認する必要があります。
 軽症の場合は、日常の生活で特に気を付けることはありません。2週間くらい射精を控えてみてもいいですが、それほどこだわる必要はありません。

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■病気 甲状腺がん [病気(か行)]

[魚座]内分泌腺の一つで、首の前部にある甲状腺に発生するがん
 甲状腺(せん)がんとは、内分泌腺の一つで、首の前部にある甲状腺に発生するがん。
 この甲状腺は、のど仏の下方にあって、気管の前面にチョウが羽を広げたような形でくっついて存在し、重さは約15グラム。男性では女性に比べてやや低い位置にあり、甲状腺の後両側には、反回神経という声を出すのに必要な神経が走っています。
 甲状腺ホルモンという日常生活に必要不可欠なホルモンを分泌し、そのホルモンレベルは脳にある下垂体という臓器の指令により調節されています。なお、甲状腺の裏側には、副甲状腺というやはりホルモンを分泌する米粒大の臓器が左右上下計4個存在し、血清中のカルシウム値を一定に保つ役割を担っています。
 甲状腺がんの発生頻度は、人口3万人に30人程度。年齢的には、若年者から高齢者まで広い年齢層に発生し、子供を含む若い年齢層でもさほど珍しくありません。性別では、男性の5倍と女性に圧倒的に多いのですが、男性の甲状腺がんのほうが治りにくい傾向があります。
 原因は、まだよくわかっていません。原爆やチェルノブイリなど原発事故などで首に放射線を多量に受けた場合や、甲状腺刺激ホルモンが増加した場合などが、原因になるのではないかといわれています。
 さらに、甲状腺がんの一つの型で、甲状腺の特殊なC細胞より生じる髄様がんのように、遺伝的に発生するものもあります。また、慢性甲状腺炎(橋本病)にがんが合併することも少なくありません。
 甲状腺がんは顕微鏡検査での分類である組織型により、乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、髄様がん、未分化がんに分類されます。このいずれであるかによって、病態や悪性度が大きく異なります。
 このうち、乳頭がんが全甲状腺がんの約90パーセントを占め、次いで多いのは濾胞がんです。この両者は分化がんと総称され、がん組織が異常であるとはいえ、比較的正常組織に似ています。一般に進行が遅く、治りやすいがんであるのが大きな特徴。リンパ節や肺などに転移がみられる場合もあります。
 髄様がんは全甲状腺がんの1〜2パーセント程度を占め、約4分の1が遺伝性。リンパ節転移を起こしやすく、副腎(ふくじん)や副甲状腺の疾患を伴うこともあります。分化がんに比べると悪性度は高いものの、未分化がんほど悪性度は高くありません。
 一方、未分化がんは全甲状腺がんの2〜3パーセント程度を占め、あらゆるがんのうちで最も増殖スピードが速いと見なされているもので、全身的な症状を伴ってくるのが特徴です。元からあった分化がんが長年のうちに、変化(転化)して未分化がんになると考えられています。分化がんと比較して、60〜70歳以上の高齢者にやや多く、発生に男女差はほとんどありません。
 甲状腺がんの症状は通常、首の前部にしこりを触れるだけです。長年放置して大きなしこりとなると、目で見ただけでわかるサイズになりますし、周囲臓器への圧迫症状を呈することもあります。進行すると、声帯の反回神経のまひを生じて、声がかすれたり、首や全身のリンパ節に転移を生じたり、気管や食道にがんが広がります。
 ただし、以上のことは甲状腺分化がんの場合であって、未分化がんでは早い時期から急激な増大、痛み、息苦しさ、全身の倦怠(けんたい)感など多彩な症状を呈します。
[魚座]甲状腺がんの検査と診断と治療
 首のしこりが甲状腺に関係するかどうかは一般の医師でもわかるので、まず掛り付け医を受診し、甲状腺腫瘍(しゅよう)と判明したら、甲状腺を専門にする外科医を受診します。
 医師による診断では、手で触る触診以外に、超音波検査(エコー検査)、CT検査などを行います。また、しこりに細い針を刺してがん細胞の有無を顕微鏡で調べる吸引細胞診で、組織型を判断します。目的に応じて甲状腺シンチグラフィ、MRI検査なども行われます。
 髄様がんでは、血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。遺伝性のこともあるので、遺伝子の検査や家系調査などが必要となってくることもあります。
 治療においては、乳頭がん、濾胞がん、髄様がんはすべて手術の対象となります。病変の広がりにより、甲状腺の全部を切除する甲状腺全摘術、大部分を切除する甲状腺亜全摘術、左右いずれか半分を切除する片葉切除術などを行います。
 甲状腺の全部や大部分を切除した場合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作れないために、チラージンSという甲状腺ホルモン剤を投与します。
 首のリンパ節は原則として切除しますが、その範囲もがんの進み具合により判断されます。10ミリ以下の極めて微小な分化がんでは、リンパ節切除を省略する場合もあります。
 遠隔臓器に転移を来した分化がん、ことに濾胞がんでは、甲状腺全摘の後にアイソトープ(放射性ヨードの内服剤)の投与が行われます。分化がんに対して、抗がん剤による有効な化学療法はありません。
 一方、甲状腺未分化がんに対しては、手術よりも外照射による放射線療法と、抗がん剤による化学療法が中心的な治療となります。従来、有効な治療法が確立されていませんでしたが、近年は複数の抗がん剤の併用が有効なケースもみられます。
 甲状腺の手術に特徴的な合併症としては、反回神経まひ、副甲状腺機能低下があります。甲状腺に接する反回神経を手術の時に切断する場合には、声がかすれる、水分を飲むとむせるようなこともあるものの、6カ月から1年経過をみて回復しない場合には、声帯内にシリコンを注入して声をよくします。
 副甲状腺4個のうちいくつかも手術の時に切除されることが多いのですが、3個以上の摘出では血液中のカルシウムが低下し、指先や口の周囲のしびれが起こることがあるため、カルシウム剤剤や活性化ビタミンD3の補充を行います。
 甲状腺がんの予後は、未分化がんを除き良好です。特に、大部分を占める乳頭がんでは、術後10年生存率が90パーセントを超え、がんのうちでも最も治りやすい部類に属します。濾胞がんでも、これに準ずる高い治療成績が得られます。髄様がんでは、分化がんに比べるとやや不良ながら、一般のがんに比べると予後は良好です。未分化がんでは、治療成績は極めて悪いのが現状です。

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■病気 顎骨腫瘍 [病気(か行)]

[ゴルフ]上あごや下あごの骨の中にできる腫瘍
 顎骨腫瘍(がくこつしゅよう)とは、上あごの上顎骨や、下あごの下顎骨の中にできる腫瘍。
 良性のものと悪性のものとがありますが、悪性腫瘍はあまり多くありません。 良性腫瘍は再発が少なく転移もしないため、生命に影響を及ぼすことはほとんどありません。まれに、悪性化する場合もあります。悪性腫瘍であるがんは、生命に関わる重大な疾患であり、再発や転移の可能性があります。首のリンパ節や肺などに転移を起こすこともあります。
 顎骨に発生する良性腫瘍には、歯に関連する組織が原因となる歯原性腫瘍と、歯に関連する組織が原因とならない非歯原性腫瘍があります。歯原性腫瘍には、エナメル上皮腫、角化嚢胞(のうほう)性歯原性腫瘍、歯牙(しが)腫、セメント質腫などがあります。
 人の歯は、胎児期の口の中の歯胚(しはい)というものから作られます。この歯胚からエナメル質、象牙(ぞうげ)質ができた後は、本来、歯胚は委縮してしまうのですが、これが残って腫瘍ができるのが、歯原性腫瘍です。
 歯に関連する組織が原因とならない非歯原性腫瘍には、化骨性線維腫、血管腫、線維性骨異形成などがあり、主に周囲の軟組織に生じます。
 顎骨に発生する悪性腫瘍には、周囲の軟組織から発生した歯肉がんなどが顎骨に浸潤するものと、骨肉腫のように顎骨中心性に発生するものとがあります。
 歯肉がんは、下顎に3分の2がみられ、また臼歯(きゅうし)部に好発します。男性に多く、50歳以上の中高年齢者に多く発症します。骨肉種も、下顎骨に多くみられ、20〜30歳代に多く発症します。10歳代に発生することもあります。
 顎骨に発生する良性腫瘍は、骨の中でゆっくりと大きくなるものが多く、口の中に腫瘍が顔を出すことはあまりありません。代わりに、歯茎がはれたり、顔がはれたりします。
 痛みや出血などの症状はほとんどなく、歯科治療の際に撮影されたX線写真によって、偶然発見されるケースが多くなっています。
 歯肉がんでは、歯茎の炎症と同じような症状で始まり、歯の痛み、歯茎のはれなどを自覚します。進行すると、凸凹したこぶ状のしこりとなって、表面に潰瘍(かいよう)ができ、 悪臭や神経痛のような痛みが出たり、出血することもあります。
 さらに進行すると、歯肉のすぐ下にある下顎骨や上顎骨へとがんが広がっていき、これを破壊します。そのために、歯が緩んだり、抜け落ちたりすることがあります。
 骨肉種では、発育が非常に速く、あごの運動障害、歯の緩みや抜け落ち、あごの神経まひなどを起こします。
[ゴルフ]顎骨腫瘍の検査と診断と治療
 疑わしい病変に気付いたら、直ちに口腔(こうくう)外科などの専門医を受診し、検査や治療を受けます。日ごろから歯磨き時の異常出血などに気を付けておけば、早期発見につながります。
 医師による診断では、口腔内を視診し、腫瘍の状態を確かめます。大きさや固さ、深さなどを調べるため、直接指で腫瘍に触れ、同時に首のリンパ節の状態も触診します。初診時の腫瘍の状態を記録するために口腔内外の写真を撮影し、腫瘍に近接する歯の検査を行うこともあります。
 さらに、CT検査、MRI検査、超音波検査を行い、腫瘍の正確な位置や大きさ、首のリンパ節転移の有無などの情報を得ます。
 確定診断をするには、腫瘍の一部を採取して顕微鏡下で調べる生検という検査が必要になります。何らかの理由で生検が行いにくい場合は、細い針で腫瘍細胞を吸引して検査をする吸引細胞診という検査を行うこともあります。
 治療法は、良性腫瘍と悪性腫瘍であるがんとでは違ってきます。
 良性の顎骨腫瘍の場合は原則として、手術で病変だけを全部取り去れば治ります。しかし、腫瘍の周りの骨に入り込んでいるものがあり、きちんと取り去るためには、周囲の骨や歯をある程度含めて切り取らなければなりません。取る骨の大きさによっては、骨の移植が必要となります。
 良性の腫瘍では症状が少ない場合が多いので、突然手術を勧められて驚くかもしれませんが、放射線や抗がん剤の治療よりも手術が最良の治療法ですので、手術を受けることが賢明です。
 顎骨に発生した悪性腫瘍の場合は、他領域での悪性腫瘍と同様、手術療法、放射線療法、化学療法およびそれらの併用療法が用いられる。
 歯肉がんの場合、初期では手術療法が中心となりますが、機能温存の点から組織内照射という特殊な放射線治療を行う医療機関もあります。 また、進行したものでは、それぞれの治療法を組み合わせた集学的治療法が行われます。
 骨肉腫の場合、手術で原発腫瘍を切除するだけでは不十分で、目に見えない微少転移を防ぐことが重要です。このため、化学療法と手術療法の組み合わせが標準治療となります。

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