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■抗凝固薬を服用、間質性肺炎で死亡例も バイエルが注意を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 血を固まりにくくして脳卒中の発生を抑える抗凝固薬「イグザレルト錠(一般名:リバーロキサバン)」を服用した患者13人で、副作用とみられる間質性肺炎が起き、少なくとも1人が死亡していたことが、販売元のバイエル薬品の発表でわかりました。
 バイエル薬品は厚生労働省に報告、医療従事者向けの説明文書を作成し、注意喚起を始めました。間質性肺炎は現在の添付文書に注意記載がなく、2月上旬にも添付文書に副作用として記載します。
 バイエル薬品などによると、13例はいずれも70歳代前半~80歳代後半の高齢者で、販売を始めた2012年4月から今年1月までに間質性肺炎の症状がみられたといいます。このうち80歳代の男性が死亡しました。
 厚労省などが因果関係を確認しています。
 医療従事者向けの説明文書「適正使用についてのお願い」では、せきや息切れ、呼吸困難、発熱、肺音の異常が認められた場合には、速やかに胸部X線などの検査を行い、間質性肺炎が疑われる場合には、投与を中止するよう呼び掛けました。また、投与患者に対して、せき、息切れ、呼吸困難、発熱などが現れた場合には、速やかに主治医に連絡するよう説明することを求めました。
 間質性肺炎は、肺胞と肺胞の間にある壁で、肺胞上皮細胞、肺毛細血管、結合組織などからなる間質に炎症が起こる疾患。進行して炎症組織が線維化すると、肺線維症と呼ばれます。
 間質性肺炎には、原因が不明なものと、原因が明らかなものとがあります。原因が不明なものは、特発性間質性肺炎と呼ばれ、国が難病として研究、調査の対象に指定した特定疾患の中の1つになっています。
 原因が明らかなものは、有害物質の吸入による過敏性肺炎、放射線による放射線肺炎、中毒や薬剤による肺炎、ウイルスや原虫感染による肺炎によって、間質性肺炎が引き起こされます。

 2014年2月3日(月) 

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