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■熱中症で1009人搬送、佐賀県などで1人死亡3人重体 65歳以上の高齢者は注意を [健康ダイジェスト]

 マスコミが全国各地の消防や警察に取材して25日午後8時現在でまとめたところ、熱中症とみられる症状で44の都道府県で少なくとも1009人が病院に運ばれ、このうち1人が死亡、3人が意識不明の重体となっています。
 都道府県別では、埼玉県で117人、愛知県で92人、千葉県で69人、神奈川県で60人、福岡県で59人などとなっています。
 このうち、佐賀県唐津市では80歳代の女性が自宅近くの畑で農作業中に倒れて死亡しました。また、群馬県藤岡市では84歳の男性が農作業中に倒れ、島根県安来市では93歳の男性が自宅で倒れて、いずれも意識不明の重体になっています。また、山口県防府市でも70歳代の男性がスーパーの駐車場に止まっていた車内でぐったりしていて、意識不明の重体になっています。
 気象庁によりますと、25日も東日本や西日本を中心に広く高気圧に覆われて晴れ、気温が上がりました。
 日中の最高気温は、群馬県伊勢崎市で37度4分、埼玉県熊谷市で37度1分、兵庫県豊岡市で37度、岐阜県多治見市と福岡県太宰府市で36度6分、松江市で35度7分、名古屋市で35度4分などと、全国58カ所で35度以上の猛暑日となったほか、京都市で34度4分、東京の都心でも33度1分まで上がり、気象庁の全国の観測点のおよそ6割に当たる545カ所で30度以上の真夏日となりました。
 26日も、東北から中国・四国地方にかけての広い範囲で晴れる見込みで、日中の予想最高気温は、埼玉県熊谷市と前橋市で38度、甲府市と兵庫県豊岡市で37度、福島市と東京の都心、名古屋市、それに鳥取市で36度、山形市と横浜市、長野県松本市、京都市で35度などと、各地で猛烈な暑さとなる見込みです。
 気象庁は、各地に高温注意情報を発表して、こまめに水分をとったり適切に冷房を使ったりして、熱中症に十分注意するよう呼び掛けています。
 熱中症で特に注意が必要なのは、65歳以上の高齢者。昨年6~9月に近畿で搬送された約6600人のうち高齢者は48パーセントを占めました。大阪市立総合医療センター救命救急部の宮市功典部長は、「加齢により体内の水分量が減っている。降圧剤や利尿剤など脱水作用のある薬を飲んでいる人もいるので注意が必要だ」と指摘しています。
 気象庁が通常、気温を地上1・5メートルの高さで観測していることも忘れてはなりません。晴天時は地面に近いほど気温が高くなるため、背の低い子供などへの配慮が必要で、汗腺など体温調節能力が発達していない子供は、皮膚温より気温が高いと、熱を放散できずに体温が上がります。
 環境省によると、熱中症は7月中旬から8月上旬にかけて多発しますが、ピークは暑さが最も厳しい8月上旬よりも前になる傾向があります。体が暑さに慣れるのに、数日から2週間程度かかるためです。
 冷夏だった2003年の記録では、8月上旬と下旬の急に気温が上がった時に東京都内で熱中症患者が急増しました。暑さに慣れる機会が少なかったためとみられています。
 環境省は熱中症予防情報サイト(http://www.wbgt.env.go.jp/)で、気温や湿度などから算出する「暑さ指数」を公開中。「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の5段階で、地域ごとに検索できます。
 同省によると、特に注意が必要なのは上から2段階に当たる「危険」と「厳重警戒」の時で、外出時は炎天下を避け、室内でも室温の上昇に注意が必要としています。また、運動時には、頻繁に休憩をとり、水分と塩分を補給し、激しい運動や持久走は避けるように呼び掛けています。

 2015年7月26日(日)

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