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■「延命治療は望まず」が約7割に上る 埼玉県医師会などの調査 [健康ダイジェスト]

 高齢化で医療費が増加する中、埼玉県医師会などが県内で調査したところ、「回復の見込みのない延命治療は希望しない」と考えている人が約7割に上ることが、明らかになりました。
 この調査は、埼玉県医師会などが終末期医療や公的医療保険制度について県民の意識を探ろうと、2016年11月~2017年5月、20歳代から70歳代までの男女を対象に、質問項目を変えながらインターネットで計3回アンケートを行い、およそ1500人が回答しました。
 この中で、自身が病気や事故などにより意識のない患者になった場合に「回復の見込みのない延命のための治療を希望するか」を尋ねたところ、「希望する」と答えたのは4%にとどまり、「希望しない」が67%に達しました。
 年代別にみると、「希望しない」は50歳代が69%、60歳代が78%、70歳代が85%と、年代が上がるにつれて増えました。
 また、病気などの治療にかかる国民医療費が2015年度は42兆3600億円余りと9年連続で増加する中、「延命すればするほど医療費の負担は増えるが、何らかの制限を設けるべきか」という問いに対し、「とてもそう思う」が31・8%、「ややそう思う」は39・5%と、制限を設けることに肯定的な意見が7割以上を占めました。
 一方で、延命治療を望まないなどの意思をあらかじめ医療機関に示す「リビング・ウィル」については、「知らない」との回答が49・3%に上りました。
 「安楽死」に関しては、賛成する人が半数を超えました。公的医療保険制度に関しては、誰でも平等に医療を受けられる現行制度を「維持すべきだ」と回答した人は72%。また、73%の人が医療費負担が増えても制度を維持、充実すべきだと答えました。
 埼玉県医師会の担当者は、意識がなくなった場合に延命治療を望まない人が多かった理由について、「家族に迷惑をかけたくないという意識が強いためではないか」と指摘。安楽死に賛成する人が半数を超えたことについては、「治療費などの経済的負担や闘病生活を避け、安らかな死を迎えたいと考える人が多いのではないか」と語っていました。
 終末期医療に詳しい埼玉医科大学の齋木実准教授は、「どのような最期を迎えたいか、治療以外にも選択肢があることを本人が認識できる環境を作ることが重要だ」と話していました。

 2018年1月7日(日)

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ぼんぼちぼちぼち

あっしも延命治療は望みやせん(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-07 16:33) 

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