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■医薬品売上高10兆5149億円、前年比1%減 2010年以降で初めて前年を下回る [健康ダイジェスト]

 2017年の国内医療用医薬品の年間売上高は10兆5149億円(薬価ベース)と3年連続で10兆円を超えたものの、前年に比べて1%減少して2010年以降では初めて前年を下回ったことが、調査会社アイキューヴィア(東京都港区)のまとめで明らかになりました。
 国内市場の約4割を占める病院市場(病床100床以上)の年間売上高が4兆5092億円で前年比1・4%減と大きく下げ、2010年以降では初めて前年を下回ったことが、影響しました。開業医市場(病床100床以下)は0・4%減の2兆1661億円、薬局その他市場は0・9%減の3兆8394億円と、ともに2年連続マイナス成長となりました。
 種類別では、がん治療薬がトップの1兆301億円(前年比7・5%増)で、初めて1兆円を突破しました。2位は糖尿病治療薬で5505億円(前年比5・2%増)、3位は高血圧治療薬で4614億円(前年比8・9%減)。
 2016年は2位だった抗ウイルス薬は3391億円(前年比44・2%減)で、9位に下がりました。売上高が多く、効果が高いC型肝炎治療薬「ハーボニー」「ソバルディ」による治療を終えた人が増えたためとみられます。
 がん治療薬の中では、大腸がんなどの分子標的薬「アバスチン」が1142億円でトップ。免疫治療薬「オプジーボ」は1003億円で3位で、2017年2月から半額になった影響から売上高は前年比6・9%減でした。2017年2月発売の免疫治療薬「キイトルーダ」は、がん治療薬の8位になりました。
 売上1000億円を超えたのは、アバスチンのほか、胃潰瘍薬「ネキシウム」、オプジーボと、前年より1製品少ない3製品となりました。
 販売会社の上位3社は、武田薬品工業、第一三共、アステラス製薬の順で、日医工と沢井製薬のジェネリック医薬品メーカーが初のトップ20入りを果たしました。
 調査会社アイキューヴィアは、アメリカに本社がある国際的な医療情報提供会社で、医薬品の卸販売会社から得たデータを元に市場統計を作っています。

 2018年3月10日(土)

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