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■東京都、新たに286人の新型コロナウイルス感染を確認 1日としては過去最多に [健康ダイジェスト]

 東京都は16日、都内で新たに10歳未満から90歳代の男女合わせ286人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に確認された数としては、7月10日の243人を上回り、これまでで最も多くなりました。
 感染者286人のうち、20歳代と30歳代は合わせて196人で、全体の7割近くを占めた一方、40歳代以上は76人で全体の3割近くとなっています。
 また、286人のうち、149人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りの137人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。
 これで、都内で感染が確認されたのは、合わせて8640人になりました。
 東京都によりますと、曜日によってばらつきはありますが、都内で行われたPCR検査と抗原検査は、14日までの1週間の平均で1日当たり3200件を超えています。感染が拡大してい今年4月には、1カ月の平均がおよそ1000件で、大幅に増えています。
 都は、感染者数が増えた要因について、医療機関で検査が受けられる専用の外来を拡充させたり、検査機器の導入を支援していることに加えて、感染の確認が相次いでいる夜の繁華街で働く人たちに対し、地元の区などが積極的に検査を受けるよう呼び掛けていることなどを挙げています。
 都によりますと、15日午後8時時点のまとめでは、今週13日に行われた検査は4683件で、これまでで最も多くなりました。
 都が保健所から報告を受けて感染を確認するのは、検査の実施からおおむね3日程度かかるということで、月曜日の検査数が多かったことが16日の感染の確認の増加につながったと都の幹部はみています。
 ただ、懸念されているのは、検査を受けた人のうち陽性になる人の割合、つまり「陽性率」も上昇を続けていることです。
 都が発表している陽性率は、その日までの1週間に陽性と判明した人の平均を、その日までの1週間に検査した人の平均で割った数字です。
 7月1日は3・9%だったのが、15日は6・2%となり、2・3ポイント増加しています。
 緊急事態宣言が解除された今年5月25日には1・0%で、その後、6月下旬まで1%台から2%台で推移していましたが、ここ最近は上昇傾向が続いています。
 さらに、感染が確認される人が若い世代だけでなく、徐々に中高年に広がっていることも懸念されています。
 7月に入って15日までの2週間余りで感染が確認された人を年代別にみると、50歳代が130人、60歳代が70人、70歳代が37人、80歳代以上が32人。
 6月1カ月と比べると、50歳代はすでに2倍近くに増えているほか、60歳代も1・5倍以上に増えています。
 また、70歳代はすでに6月1カ月の合計とほぼ同じ数になっているほか、80歳代以上では、6月1カ月の合計をすでに3人上回っています。
 東京都を中心に感染拡大が続いている状況について、感染症に詳しい愛知医科大学の三鴨廣繁教授は、「検査数が増加したことで新たな感染者の数が増えてきているということは事実だと思う。しかし、感染者がこれだけのペースで増えれば入院患者や重症の患者も当然増えていき、次第に医療体制を圧迫するようになってしまう。医療者の立場としてはこの点を非常に懸念している」と話しました。
 その上で今後の感染の広がりについて、「今は若い世代が中心だが、40歳代から50歳代の患者も増えてきている。この世代は高齢者との接触機会も多く、感染が重症化リスクが高い世代へと広がっていくことを警戒している。また、地域的にも東京やその近郊だけでなく、大阪や愛知など全国に広がりつつあるのが懸念される」と指摘しました。
 また対策として、三鴨教授は、「第1波の経験から、一人一人が3つの密を避け、手洗いや消毒を徹底することである程度リスクを下げられることがわかってきている。もう一度こうした基本的な感染対策の徹底に立ち返らなければならない。感染が広がってしまえばそれを止めることは難しい。今、速やかに対策を取ることが非常に重要だ」と話していました。

 2020年7月16日(木)

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