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■幸福度ランキング、福井県が4回連続で全国1位に 教育、仕事で高評価 [健康ダイジェスト]

 民間のシンクタンクが全国の都道府県の幸福度を独自にランク付けした「幸福度ランキング」が発表され、福井県が「教育」や「仕事」などの分野で評価が高く、過去3回に続いて今回も1位となりました。
 「都道府県幸福度ランキング」は、民間シンクタンクの日本総合研究所が「健康」、「文化」、「仕事」、「生活」、「教育」の分野ごとの国の統計などをもとに、全国の都道府県の幸福度を分析し、独自にランク付けしたもので、2012年から2年に1度発表されています。
 4日に発表された最新のランキングで、1位は過去3回に続いて、福井県でした。2位は富山県、次いで東京都、石川県、長野県と続き、東京都以外は北陸3県などが上位を占める結果となりました。最下位は、高知でした。
 1位になった福井県の評価を分野別に見ますと、特に「仕事」と「教育」の指標で評価が高く、「仕事」では「働く女性の割合」が全国1位だったほか、「教育」の分野では「子供の運動能力」や「不登校児童の少なさ」がいずれも1位で、「小中学生の学力」も3位と高い水準になっています。
 日本総合研究所は、「北陸各県は、女性や若者を含めた雇用の安定や、子供が健全に成長できる教育環境のよさが特徴で、順位を押し上げている。幸福度ランキングは順位だけにこだわるのではなく、自分が住む地域の特徴や課題を客観的に知る切っ掛けにしてほしい」と話しています。
 「幸福度ランキング」で4回連続で1位になった福井県では、行政が「日本一幸せな県」を全面に押し出して、移住者や観光客誘致をPRしてきました。
 それでも知名度や交通の便利さでは他県に劣り、人口の流出が続いていますが、新型コロナウイルスの感染拡大後、移住相談が急増。8月の1カ月間の福井県の移住相談窓口への相談件数は、4月の2・5倍に跳ね上がりました。
 特に、東京都や大阪府など大都市部で暮らす若い女性や家族などからの相談が目立つということで、県は相談に乗るだけではなく、就職先も紹介するなど手厚いサポートで、UターンやIターンにつなげようと取り組みを強めています。
 県の移住相談窓口の担当者は、「都会で1人暮らしする福井県出身者が、コロナが心配でUターンしたいとか、家族連れで移住したいという相談が非常に増えてきている。自然も豊かなので、人口の多い大都市部より安心というところをPRしたいです」と話しています。
 ランキングを作成した民間のシンクタンクの日本総合研究所では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、幸せの感じ方も変化しつつあるとして、今後、住環境や通勤時間、テレワークの実施率など、これまでになかった新たな指標を取り入れて「幸福度」の評価の方法を見直すことも検討しています。
 日本総合研究所の安丸尚登研究員は、「新型コロナの感染拡大で3密を始めとする感染対策が必要になったことで住宅や職場の広さ、通勤で満員電車に乗る時間などへの関心が高まっている」と話しています。
 その上で、「新型コロナインパクトで社会のパラダイムが変わる中で、地域の幸福の価値観、幸せの感じ方も大きく変わっていくと思うので、新しい指標を取り入れるなどして幸福度の分析を続けていきたい」と話しています。

 2020年9月5日(土)

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