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■市販向けの同時検査キット、富士レビオが解禁後初の承認申請 他に1社も準備 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスと季節性インフルエンザを同時に調べられる抗原検査キットについて、検査薬メーカー「富士レビオ」(東京都新宿区)は1日、薬局やインターネットで購入できる一般用検査薬として厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。
 厚労省が11月29日に同時検査キットの薬局・ネット販売を解禁したことを受けた最初の申請となります。厚労省は12月中にも流通させたい考えで、近く審査される見通しです。
 同時検査キットは、発熱などの症状がある時に鼻の入り口付近の粘液を使って感染の有無を判定します。同社の製品は20分程度でコロナとインフル両方の結果が出るといいます。薬局やインターネットで販売する際には、薬剤師が文書を用いて説明することが義務付けられています。
 厚労省によると、市販が認められるのは、医療機関向けの検査キットと同等の性能を持つ製品で、候補は富士レビオ製を含めて4社5製品あります。
 富士レビオ以外の1社は「近く申請する方針で準備を進めている」としていますが、他の2社は「医療機関への供給に専念したい。現時点では市販用の申請は考えていない」「市販用の製造まで手が回らない」としています。
 新型コロナ単独の検査キットは1000円から2000円台で市販されていることが多く、同時検査キットはそれより高額になるとみられます。
 同時検査キットの市販化は、政府の同時流行対策の一環で、自宅で検査できるようにすることで発熱外来の逼迫(ひっぱく)を防ぐ狙いがあります。

 2022年12月3日(土)

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