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■電動キックボード6車種、製品の安全性が基準に適合せず 国交省が公表 [健康ダイジェスト]

 電動キックボードの利用の広がりを受け、国土交通省がインターネットで販売されている製品の安全性を調べたところ、6車種でブレーキの性能が低いなど基準に適合していないことがわかりました。国交省は製品名を公表し、基準に適合していない製品の使用を控えるよう呼び掛けています。
 国交省はインターネットで販売されている電動キックボード81車種のうち、情報提供などから、安全性を定めた保安基準に適合していない恐れのある10車種の調査を行いました。
 調査はそれぞれの製品を1台購入して行われ、その結果、6車種で基準に適合していないことがわかったということです。
 国交省によりますと、6車種は「オールジャパン企画」、「Smacircle」、「MOBIーBIKE」、「FUGU」、「RICH BIT」、「COSWHEEL」のそれぞれ1車種です。
 これらの製品では、ブレーキをかけてから止まるまでの距離が基準より長かったものや、駐車するためのスタンドがなかったり、段差を安定して走行できなかったりしたものがあったということです。
 また、ウインカーやブレーキランプがなかったものや、ランプの明るさが基準を下回ったものもありました。
 販売する会社では、購入者に電話して説明を行ったり、会社のホームページで使用しないよう呼び掛けたりするなどすでに対応を始めているということです。
 国交省は会社に対し、車両の改修などを指導しているほか、ホームページで製品名を公表し、基準に適合していない製品の使用を控えるよう呼び掛けています。

 2023年12月19日(火)

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■短時間の大量飲酒「ビンジドリンキング」に注意 厚労省が年末年始に向け呼び掛け [健康ダイジェスト]

 忘年会、新年会の多い年末年始に合わせ、厚生労働省が、短時間に大量の酒を飲む「ビンジドリンキング」を控えるよう注意喚起しています。今年の冬は新型コロナウイルス感染対策の緩和で酒席が増加傾向にあり、大量飲酒は急性アルコール中毒の危険性を高め、命にかかわるケースもあります。同省は、「飲む場合は、料理や会話を楽しみながらゆっくり、を心掛けて」と呼び掛けています。
 「ビンジ」は英語の「binge」で、度を越して何かをすることの意味。厚労省によると「一度に純アルコール量60グラム以上」の飲み方がビンジドリンキングに該当します。60グラムの目安は、ビール中瓶3本、日本酒は3合、ウイスキーならダブル3杯です。
 厚労省は、日本人の4割は遺伝的にアルコールが弱いか飲めない体質だとし、啓発ポスターで、一気飲みや飲酒を強要するアルコールハラスメントは危険だと強調。一度にたくさん飲むと転落事故や交通事故のほか、けんかなどを起こすリスクが高まるとしています。

 2023年12月19日(火)

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■駐車場で不審者が消火装置起動、PFOS含む157リットルの泡消火剤が川に流出 東京都町田市  [健康ダイジェスト]

 東京都町田市の駐車場で消火装置を何者かが起動して、有害性が指摘されている有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤がまき散らされ、近くの川に流れ出ていたことが7日、わかりました。
 町田市によりますと、3日の午前1時40分ごろ、原町田1丁目にある市営の立体駐車場で、不審者が建物2階に設置されていた消火装置を作動させるハンドルのカバーをこじ開けて手動で起動し、天井から泡消火剤がまき散らされました。
 通行人が警察と消防に連絡して発覚。防犯カメラには、成人男性が消火装置を作動させる様子が映り込んでいました。泡消火剤の噴出は、連絡を受けた消防隊員の到着まで約40分間続きました。
 当時、駐車場に車は止まっておらず、その後、市の指定管理の事業者が清掃作業をしたため、排水溝から泡消火剤が流出し、近くを流れる境川に流れ出たということです。
 流出した泡消火剤には水のほか約157リットルの薬剤が入っていて、この中には有害性が指摘されている有機フッ素化合物のPFOSが8リットルから1・6リットル程度含まれていました。
 市によりますと、8日に市内で川の水質検査をした結果、下流の2カ所で1リットル当たり810ナノグラムと190ナノグラムの、国の基準値の50ナノグラムを大幅に上回るPFOSが検出されたということです。
 境川は飲み水に使われていないものの、市は下流域にある神奈川県内の5つの市にも情報を提供して注意を呼び掛けています。
 市は管理事業者の対応が適切だったか、検証を進めるとともに、引き続き検出されるPFOSの値が基準値を下回るまで調査を続けるということです。

 2023年12月19日(火)

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■「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」の患者数が4週連続で過去最多を更新 「咽頭結膜熱」の患者数は8週ぶりに減少 [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所によりますと、子供がかかりやすく、発熱、のどの痛みなどを発症する「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数が、4週連続で過去最多を更新しました。
 10日までの1週間に全国約3000の小児科の医療機関で報告された患者は、前の週から2093人増えた1万5196人で、1医療機関当たりの患者数は4・83人となりました。
 都道府県別では、1医療機関当たりの患者が最も多いのは鳥取県の10・68人で、次いで宮崎県の8・31人、千葉県の8・17人となっていて、警報レベルとされる「8人」を超えいるほか、東京都では6・25人、大阪府では5・01人、愛知県では3・49人などとなっています。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数は過去10年間で最も多い状況が4週連続で続いており、専門家は「マスクの着用や換気、手洗いといった基本的な感染対策が重要だ」と話しています。
 また、子供を中心に流行が続く咽頭結膜熱の10日までの1週間の患者数は、8週ぶりに前の週から減少しましたが、依然として多い状況が続いています。
 咽頭結膜熱は子供を中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルなどを介しても感染します。
 国立感染症研究所によりますと、10日までの1週間に全国約3000の小児科の医療機関から報告された患者数は、前の週より755人少ない1万947人となりました。
 1医療機関当たりでは3・48人と、前の週を0・24人下回り、8週ぶりに減少しましたが、依然として多い状況が続いています。
 都道府県別では、福井県が8・76人、北海道が7・59人、富山県が6・59人、福岡県が6・09人となっているほか、東京都で3・23人などと合わせて24の都道府県で国の警報レベルの目安となる「3」人を超えています。また、大阪府と愛知県では2・57人となっています。
 子供の感染症に詳しい国立病院機構三重病院の谷口清州院長は、「これから保育所や学校などが冬休みに入るため、患者数は一時的に減少するとみられるが年明けに再び増加する可能性がある。人が集まるところではマスクを着用する、換気を行うといった基本的な感染対策を引き続き取ってほしい。また、咽頭結膜熱のウイルスに対してはアルコール消毒が効きづらいので、手洗いで物理的にウイルスを洗い流すことが重要だ」と話しています。

 2023年12月19日(火)

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