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■新型コロナの新変異型「JN・1」の検出急増 年末年始に想定した感染対策を [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの「JN・1」(ジェイエヌ・ワン)と呼ばれる新たな変異ウイルスが世界的に拡大し、日本でも広がりをみせています。世界保健機関(WHO)はほかの変異ウイルスより重症化のリスクが高いという報告はないとしてますが、専門家は「JN・1の割合が増えている国の中には感染者数が急増しているところもある。国内でも感染者が増えることを想定し、対策をしてほしい」と話しています。
 新型コロナウイルスの「JN・1」はオミクロン型の一種で、2022年に国内でも広がっていた「BA・2」系統のウイルスがさらに変異したものです。
 世界各地でこの変異ウイルスが検出される割合が急増していることから、WHOは、12月18日に「VOI=注目すべき変異ウイルス」に指定しました。
 日本国内でも11月ごろから増加し、国立感染症研究所によりますと、「JN・1」が検出される割合は12月3日までの1週間で11・6%でしたが、今週の時点では31%に急増していると推定されています。
 新たな変異ウイルスの特徴について、WHOは免疫を逃避する能力が高まっている可能性があるとしている一方、入院や重症化のリスクが高くなっているという報告はないとしています。
 海外の感染状況に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は、「JN・1の割合が増えている国では感染者数が急に増えているところもある。国内でも感染者数が増えることを想定し、感染対策をしっかりしてほしい」と話しています。
 新型コロナウイルスの「JN・1」と呼ばれる新たな変異ウイルスは、アメリカで新規感染者の4割あまりを占めるなど、海外でも流行していて、WHOは、本格的な冬を迎える中、今後も感染の増加が予想されるという見方を示しています。
 アメリカ疾病対策センター(CDC)は、23日までの2週間に、新型コロナウイルスに新たに感染した人のうち、約44%が「JN・1」に感染しているとする推定を発表しました。
 前の2週間と比べると20ポイントほどの増加で、検出される割合が急増しています。
 WHOによると、「JN・1」はアメリカだけでなく、フランスやシンガポール、マレーシア、カナダ、イギリス、スウェーデンなどでも検出が相次いでおり、12月16日時点で、41カ国からこの変異ウイルスが報告されているということです。
 WHOは「JN・1」について、「本格的な冬を迎える中、感染の増加を引き起こすことが予想される」という見方を示しています。
 海外の感染状況に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授によりますと、「JN・1」が増加しているアメリカやヨーロッパでは感染者数も急増している国もあるということです。
 これについて濱田特任教授は、「呼吸器の感染症が流行しやすい冬に入ったことや、クリスマスの休暇で人の移動が多かったことだけでなく、JN・1が増えていることが影響している可能性がある。一方、季節性があまり影響しないシンガポールでもJN・1の増加に伴い感染者も増えているので、より多くの国や地域に拡大することを懸念している」と指摘しています。
 その上で、「新型コロナが『5類』になって初めての年末年始で人の移動も多くなるとみられ、国内でも今後、感染者が増加することを想定すべきだ。混雑した場所ではマスクをしっかりすることや、換気を十分に行うこと、体調が悪い場合は自宅で療養するといった対策を取って、年末年始を過ごしてほしい」と呼び掛けています。

 2023年12月28日(木)

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■iPS細胞使ったパーキンソン病治療、アメリカで臨床試験開始 住友ファーマ・京都大など [健康ダイジェスト]

 製薬大手の住友ファーマなどは26日、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した神経細胞をパーキンソン病の患者の脳へ移植する臨床試験(治験)を、アメリカで開始したと発表しました。対象患者が推定で日本国内の3~5倍いるアメリカでの実用化を目指します。
 パーキンソン病は、運動にかかわる神経伝達物質「ドーパミン」を分泌する脳の神経細胞が減り、手の震えや歩行困難などの症状が現れる病気。50歳以上で多く発症し、同社などによると国内に約20万~30万人、アメリカでは約100万人の患者がいると推定されています。
 京都大iPS細胞研究所や同社などは2018年、健康な人のiPS細胞からドーパミンを出す細胞を作って移植する臨床試験に着手。2021年までに予定していた7人の患者への移植を完了し、現在、安全性と有効性の確認を行っています。
 アメリカでの臨床試験はカリフォルニア大サンディエゴ校で実施。住友ファーマが日本で製造した細胞を空輸し、京大で行われている臨床試験とほぼ同じ方法で7人に移植する計画で、2年間経過を観察します。
 アメリカでは、iPS細胞と似た性質を持つES細胞(胚性幹細胞)を使ったパーキンソン病の臨床試験が先行しています。
 今回は、大学病院などが中心となって行う比較的小規模な臨床試験。より人数を増やした試験もアメリカで今年度中に開始する方針で、同社は2032年度末までの実用化を目指すといいます。

 2023年12月28日(木)

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■新型コロナウイルスの「持続感染」で心不全リスク拡大の恐れ 理研、iPS細胞で実験 [健康ダイジェスト]

 冬の感染拡大期を迎えた新型コロナウイルスについて、急性期症状が収まった後も心臓の細胞にウイルスが残存した場合、心不全のリスクを潜在的に高める可能性があることがiPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた実験で判明し、理化学研究所などの研究チームが発表しました。コロナ感染に起因する深刻な心不全が、今後目立つようになる可能性もあります。
 研究成果は22日、アメリカの科学誌「アイサイエンス」電子版に掲載されました。
 新型コロナに感染すると、発熱などの急性期症状が収まった後も少量のウイルスが体内にとどまる「持続感染」を起こすことがあり、後遺症との関係も指摘されています。
 研究チームはiPS細胞を使い、心臓に網目状に広がる血管や心筋細胞などの組織を模倣したシートを作製し、少量の新型コロナウイルスに感染させることで、心臓にウイルスが残存しつつも表面的には心機能や組織が問題なく維持される持続感染の状態を再現しました。
 持続感染のないシートを一時的に低酸素状態にして負荷をかけると、時間とともに心機能は回復しました。一方で、持続感染させたシートの場合は残存ウイルスが活性化して組織に深刻なダメージを与え、心機能は回復しませんでした。
 心臓で持続感染を起こす割合は不明で、持続感染の有無を検査する手法も未開発ですが、理化学研究所の升本(ますもと)英利上級研究員は「新型コロナ感染者は世界で7億人を超えている。割合は小さくても、患者は相当数に上る可能性がある」と指摘しました。

 2023年12月28日(木)

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■東京都、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎と咽頭結膜熱の患者減少も警報続く [健康ダイジェスト]

 東京都内の感染症について、東京都は24日までの1週間の1定点医療機関当たりの感染者数を公表しました。
 それによりますと、主に子供が感染し発熱などの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」が5・79人と前の週の0・96倍に、同じく子供を中心に感染する「咽頭結膜熱」が2・72人と前の週の0・81倍と、いずれも減ったものの、引き続き警報の基準を超えています。
 また、インフルエンザは18・08人と前の週の0・88倍に減ったものの、引き続き注意報の基準を超えています。
 一方、新型コロナウイルスは3・13人と前の週の1・.21倍となり、5週連続で増加しました。
 都はこまめな手洗いや、せきやくしゃみが出る場合はマスクをするなどの感染対策を呼び掛けています。

 2023年12月28日(木)

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■インフルエンザワクチン接種にきた4人に新型コロナワクチン誤接種 山口県光市の診療所 [健康ダイジェスト]

 山口県光市の診療所が12月2日に季節性インフルエンザのワクチン接種のために訪れた子供を含む家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種していたことが28日、県や市への取材でわかりました。7歳と5歳の子供にも、12歳以上用の新型コロナワクチンを接種していたということです。
 光市などによりますと、12月2日、市内の診療所でインフルエンザのワクチンを接種しにきた30歳代の夫婦と、7歳の女の子、5歳の男の子の家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種するミスがありました。
 本来、11歳以下には小児用のワクチンを打たなければならないところを、7歳と5歳の子供にも12歳以上用の新型コロナワクチンを接種していたということです。
 接種の直後にスタッフがミスに気付き、家族に謝罪するとともに、当日、光市に電話で報告し、家族の健康状態の確認を定期的に続けているということです。
 この問題について、光市は山口県を通じて国にも報告しましたが、公表しておらず、理由についてインフルエンザワクチンは任意の接種のためだとしています。
 誤ったワクチンを接種された女性は、「希望していない上、子供に大人と同じ新型コロナのワクチンが誤って接種されたことで、子供の今後の影響が不安だ。こうした誤接種が起きないよう、すべての医療機関で再発防止につなげてほしい」と話しています。

 2023年12月28日(木)

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