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■視力1・0未満の割合が最悪、小学生34%・高校生67% 文科省調査 [健康ダイジェスト]

 裸眼の視力が1・0未満の高校生の割合は3人に2人の67・09%に上り、過去最悪となったことが、文部科学省が21日公表した2018年度学校保健統計調査(速報値)で明らかになりました。
 小学生も過去最悪だった前年度からさらに増加し34・10%。一方、虫歯の割合は中高生で最も少なくなり、肥満傾向児の割合も長期的な減少傾向が続きました。
 今回の調査は、全国の5~17歳の25・3%に当たる約342万人を対象に実施しました。文科省によると、視力1・0未満の割合は、幼稚園では4人に1人の26・69%、中学生で半数以上の56・04%となるなど、加齢により上昇。どの学校種でも統計を取り始めた1979年度以降、増加傾向が続いています。視力0・3未満の割合は、中学生で25・54%、高校生で39・13%に上りました。
 文科省は、「スマートフォンの普及や携帯ゲームの人気などで、子供が近くで物を見る時間が増えていることが背景にあるのではないか」としています。
 一方で、虫歯の割合は幼稚園や小中高校の全学校種で前年度より下がり、35・41%の中学生と45・36%の高校生は過去最低となりました。口腔(こうくう)ケアに対する意識の高まりや学校の保健指導の充実が要因といいます。
 身長別標準体重から算出した肥満度が20%以上の肥満傾向児の出現率を学年別にみると、男子は高1の11・01%、女子は小6の8・79%が最も高くなりました。学年によって前年度からの増減はあるものの、総じて減少傾向が続いています。東日本大震災以降、運動不足などで肥満傾向児が増えた福島県も、目立った増加などはありませんでした。
 今回の調査では、鼻腔(びくう)・副鼻腔疾患の小学生は13・04%、高校生は9・86%となり、これまでで最も多くなりました。耳疾患を持つ小中学生や、アトピー性皮膚炎の中高生もそれぞれ過去最多となり、文科省は「はっきりとした要因は不明だが、アレルギー体質の子供が増えている影響が考えられる」と分析しています。

 2018年12月23日(日)

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